中川政七商店と隈研吾建築都市設計事務所のコラボレーションプロジェクト『Kuma to Shika』が始動する。
中川政七商店のプロジェクトチームと隈研吾率いる隈研吾建築都市設計事務所が、商品を協働開発。本日6月18日から建築の発想や素材から生まれる暮らしの道具全10種を中川政七商店オンラインショップおよび直営店、東京国立近代美術館で開催の『隈研吾展』で数量限定販売している。商品には、日本の木造建築で用いられる組木の技法を解釈して作った飾り棚や、建築現場で用いられる飛散防止用のメッシュシートを活かしたトートバッグ、ボタニカル・ダイという染色技法を用いてクマザサとスギで染めた花ふきん、かや織ガーゼハンカチなどがラインナップ。
中川政七商店 渋谷店では、開発の過程の資料や素材を公開する企画展『隈研吾と考える、建築と工芸』展を6月29日まで開催中。中川政七商店と隈研吾建築都市設計事務所がコラボレーションするのは今回が初。
隈研吾のコメント
建築デザインというのは建物のデザインのことではないと最近考える様になった。
建築デザインとは生活のデザインでなければならない。
今の建築をめぐる状況は、高度成長下の建築を作ればよい、大きく高く作ればよいという状況とは全く対照的である。作ることが目標ではなく、そこでいかに暮らすかを考えることが建築家の目標となったのである。工芸は暮らしに最も近い。
工芸を変えることで僕は暮らしについて考え提案したい。
今の工芸を追求する中川政七商店とそんなことを一緒に考えたい。
隈研吾