今泉力哉監督と城定秀夫監督のコラボレーションによるプログラムピクチャー『L/R15』が始動。2作品のビジュアル第1弾が公開された。
『愛がなんだ』『アイネクライネナハトムジーク』『his』などで知られる今泉力哉監督と、『性の劇薬』『アルプススタンドのはしの方』などで知られる城定秀夫監督が互いの脚本を提供し、R15+のラブストーリー2本制作する同プロジェクト。
監督を城定秀夫、脚本を今泉力哉が務めた『愛なのに』は、古本屋の店主と、店主にプロポーズする女子高生、店主の憧れの女性などの一方通行の恋愛が交差するラブコメディー。監督を今泉力哉、脚本を城定秀夫が務めた『猫は逃げた』では、飼い猫のカンタをどちらが引き取るかで揉める離婚直前の夫婦とそれぞれの恋人の様子を描く。
『愛なのに』のビジュアルには、古本屋の入り口で見切れている女子高生の走り姿が写し出されている。『猫は逃げた』のビジュアルでは、ヒロインの部屋を舞台に、カンタの一瞬の表情が確認できる。
城定秀夫のコメント
いまや日本を代表する天才映画監督、今泉力哉氏とのコラボ!......って、こんなヤバい企画誰が考えたのでしょう?
プレッシャーで吐きそうになりつつ、自分らしい映画を撮るしかないと思い至ったわけですが、油断すると、自分らしい映画ってなんだ?自分とはいったい何者だ?なぜ自分は自分なんだ?映画ってなんだ?という無限問答に陥り、また吐きそうになります。とにもかくにも、頑張っておもしろい映画作ります!今泉力哉のコメント
城定監督と一緒になにかやりませんか?と言われて、ぜひ、と即答しました。私の脚本を城定さんが撮り、城定さんの脚本を私が撮る。めちゃくちゃプレッシャーではありましたが、それはそれは好き勝手に脚本執筆しました。きっとお互いに。城定さんが書いてくれた脚本には猫が出てきます。猫!撮影、大変だ!と思いながらも猫とたくさん向き合いました。
そしてその物語には、どこか懐かしさをおぼえるとともに、城定作品に滲む人間の優しさや愚かしさなどがあちこちに垣間見えて、とても惹かれました。ご一緒してみたかったキャストやスタッフとの撮影を無事に終えて、今は仕上げの真っ最中です。楽しい映画になりそうです。