隈研吾の高知・梼原での30年の歩みを辿る写真文集が刊行 撮影は瀧本幹也

写真文集『隈研吾 はじまりの物語 ゆすはらが教えてくれたこと』が6月下旬に刊行される。

建築家・隈研吾の原点だという高知・梼原での30年にわたる歩みを隈本人による語りと、写真家・瀧本幹也による梼原の隈建築群の写真で辿る同書。2000年代以降、隈が建築の主要な素材として木材を使うことになったきっかけに梼原との出会いがあったという。

同書では隈が初めて木造を用いた建築「雲の上のホテル」のほか、「梼原町総合庁舎」「雲の上のギャラリー」「まちの駅『ゆすはら』」「雲の上の図書館/ YURURI ゆすはら」といった梼原にある5つの隈建築を年代順に紹介し、隈が続けてきた木材の実験的な試みと進化を辿る。

隈は瀧本幹也の写真について、「本書の写真はその陰影を巧みに捉え、木という物質の本質を捉えています」と述べている。

なお同書は東京・竹橋の東京国立近代美術館で9月26日まで開催中の展覧会『隈研吾展 新しい公共性をつくるためのネコの5原則』の会場で先行販売。

隈研吾のコメント

梼原に出合って、僕は生まれ変わった。梼原で古い木造の芝居小屋に出合い、素敵な森と出合い、様々な職人さんと出会って、僕は生まれ変わった。
80年代のバブル経済がはじけて、東京の仕事がすべてキャンセルされた時に、この梼原との出合いがあった。今思えば、その時、梼原という特別な場所に、呼びよせられたように感じる。森に棲む何かが、僕を呼び出して、何かとても大事なことを伝えようとしたように感じる。
(本書まえがきより)

書籍情報

『隈研吾 はじまりの物語 ゆすはらが教えてくれたこと』

2021年6月下旬刊行 語り:隈研吾 写真:瀧本幹也 価格:1,800円(税抜) 発行:青幻舎
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