セルゲイ・ポルーニンが演技、ダンス、日本を語る 映画『シンプルな情熱』

映画『シンプルな情熱』に出演するセルゲイ・ポルーニンのインタビュー映像が到着した。

7月2日から公開される同作は、アニー・エルノーの小説をもとにした作品。フランス・パリの大学で文学を教えるエレーヌは、ロシア大使館に勤める年下の妻帯者アレクサンドルと出会い、恋に落ちるが、やがてエレーヌが最も恐れていたことが起きてしまうというあらすじだ。エレーヌ役にレティシア・ドッシュ、アレクサンドル役にセルゲイ・ポルーニンがキャスティング。

セルゲイ・ポルーニンは、最初に映画のシナリオを読んだ時の思いについて「とても興奮しました。それは――第一に私が主役を演じるということ、そしてバレエダンサー以外のことを求められていたからです。映画でダンサーとしての役以外で、純粋に役者の仕事ができるとは思っていませんでした」と喜びを語った。

レティシア・ドッシュとのラブシーンが多かった撮影について「クルーに囲まれて、照明が当たっていて、相手は今さっき会った人で。ですから怖かったし、心地よいものではなかったですし…私の場合、お酒が助けになりました」と述懐。

ダンスと演技、表現する上での違いや共通点について「一番の違いは、動きの大きさです。ダンスは広範囲に動きますが、演技では小さなステップを踏み、その時に考えていることがカメラを通して見えることもあります。小さなことが大きな意味を持ちうるのです」と述べた。

日本の好きなところについて「ウクライナを離れて初めて訪問した外国が日本でした。最初に訪れたのが京都でした。日本は世界の中でもとても違った国で――、独自の世界を構築し、その伝統や様式を守ってきました。これ自身がユニークなことで、幼いころに日本に行き、そして後年また日本を訪れる機会を持ちましたが、とてもユニークな体験となりました。ユニークな人、ユニークな伝統、芸術、映画、それらはすべてアーティストとしての私の糧となるようなものです」とコメント。

また同作の公開を記念して、『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』が7月2日からBunkamura ル・シネマで特別上映される。

作品情報

『シンプルな情熱』

2021年7月2日(金)からBunkamura ル・シネマほか全国で公開
監督:ダニエル・アービッド 原作:アニー・エルノー『シンプルな情熱』(ハヤカワ文庫) 出演: レティシア・ドッシュ セルゲイ・ポルーニン ルー=テモー・シオン キャロリーヌ・デュセイ グレゴワール・コラン 上映時間:99分 配給:セテラ・インターナショナル
作品情報

『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』

2021年7月2日(金)~7月8日(木)Bunkamura ル・シネマで上映
監督:スティーヴン・カンター 出演: セルゲイ・ポルーニン イーゴリ・ゼレンスキー モニカ・メイソン ほか 上映時間:85分 配給:アップリンク・パルコ
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