Fishmansのドキュメンタリー『映画:フィッシュマンズ』に寄せられた著名人コメントが到着した。
7月9日から公開される同作の撮影は2019年の『闘魂2019』のリハーサルから開始。東京・明治学院大学ソングライツの部室、渋谷のLa.mama、渋谷CLUB QUATTRO、三軒茶屋のクロスロードスタジオ、目黒のVIVID SOUND STUDIO、日比谷野外音楽堂といったゆかりの地を訪れる様子や、これまで多くを語ることのなかったメンバーのインタビュー、100本以上のVHSなどの素材をデジタイズ化した映像が収められている。
コメントを寄せたのは、UA、江沼郁弥、奥冨直人(BOY)、菊地成孔、木村豊、草野マサムネ(スピッツ)、佐藤健寿、篠原ともえ、下津光史(踊ってばかりの国)、セントチヒロ・チッチ(BiSH)、高橋栄樹、竹中直人、田中要次、環ROY、西加奈子、の子(神聖かまってちゃん)、ハナレグミ、原田郁子(クラムボン)、村上隆、燃え殻、モトーラ世理奈、mono(神聖かまってちゃん)、やついいちろう(エレキコミック)、YO-KING(真心ブラザーズ)の24人。
今回の発表とあわせて、30秒CMと舞台挨拶のスケジュールが公開。7月9日に東京・新宿バルト9、渋谷のCINE QUINT、T・ジョイPRINCE品川、7月10日に大阪・梅田ブルク7、7月19日に福岡・T・ジョイ博多で実施される。7月9日のチケットは7月3日00:00から各劇場のオフィシャルサイトで販売予定。
さらに、パンフレット、16ミリフィルムをデザインしたキーホルダー、写真を使ったバッグやクリアファイルといったオフィシャルグッズを上映劇場で取り扱う。
UAのコメント
これは長くなるぞとわかっていながら、どうしても目が離せない。
ひょっとしてこれは、絶滅危惧種についてのドキュメンタリーなのかもしれない。江沼郁弥のコメント
愛情と狂気がなんの矛盾もなく寄り添って鳴っている。究極のピュア。それは憧れのような姿で、戒めのように語りかけてくる。いつぶりだろう、映画が終わっても動けなかったのは…。
奥冨直人(BOY)のコメント
果てが何処かも、底が何処かも映らない広い水中のなか。時代の波とともに、僕らは反らしたり受け入れたりしながら、何処へ向かうんだろう。渦に飲み込まれないように、波紋が広がるように、仲間も音楽も交わっていく。あの頃の事を、その頃を知らない私が想像して泳ぐ。深海も浅瀬も、しょっぱい味まで感じてとびまわる。私はこれからもフィッシュマンズを探すことにした。
菊地成孔のコメント
夭逝し、語り継がれる。という天才音楽家がいた最後の時代の記録。しかし本作の強さは、遺された者たちの姿にある。茂木欣一の誠実さと強さが佐藤伸治のカリスマをギリギリで乗り越える。その事実が本作を優れて現代的なレヴェルに引き上げている。そして驚異的な高音質。映画館でこれほど音の良い作品は存在しなかったと思う。
木村豊のコメント
1992~98年、今よりもっとのんびりしていた下北沢の南口を歩けば佐藤君がボンヤリと道端に座っていた時代。もう南口も無ければ佐藤君も居ないけれど、映画を観た後、下北沢を歩くとまだその辺に座って宇宙を眺めてるんじゃないかと錯覚するような2021年、世田谷の夏。
草野マサムネ(スピッツ)のコメント
新しさを意識した音楽って、そのほとんどがすぐに古臭くなっていくのに、フィッシュマンズは全然そうならないよね。必然的に鳴らした音が結果として「新しいのに普遍的なもの」になってたということかな。本当に稀有なバンドです。
佐藤健寿のコメント
強烈な「時代」の音だと当時は思っていた。でも結局、懐かしむ隙さえなく、今も普通に聴いている。あの頃、自分が聞いていたのは強烈な「普遍」だったんだと、この映画でやっと気付いた。
篠原ともえのコメント
10代のとき「いつか曲を作ってください」とお願いすると、はにかんだ笑顔で「いいよ」と応えてくれた佐藤さん。彼の残したメロディーが青春時代を蘇らせる。Fishmansという存在はすごく遠くてとても近い。
下津光史(踊ってばかりの国)のコメント
佐藤伸治はいつも佐藤伸治をサボらなかった。FishmansはいつもFishmansでした。あなたはもういないけど、あなたの音はまだまだ鳴り響いています。宇宙の風になれた今でも佐藤伸治は佐藤伸治のまま。一度会いたかったです。
セントチヒロ・チッチ(BiSH)のコメント
彼等が出会って重ねていった生活達はたくさんの人たちの宝物として生きていました。時代がどう変わっていっても大好きな音楽は変わらず側にいてくれるのだから私もありのまま人生を泳ぎ続けていたい。この映画が教えてくれたのです。
高橋栄樹のコメント
映画『フィッシュマンズ』は手嶋監督の作家の映画として、誠実に作られた作品だと思っています。近年、作家的主張の少ない映画が多くなる中で快挙と言っても良いでしょう。3時間という尺をよく走り切りました。誰が何と言ってもこの尺が必要な映画だと思います。
竹中直人のコメント
なんて残酷で、なんて素敵な映画だろう…佐藤伸治というミュージシャンの実像がスクリーンに溢れ出す!ぜひ映画館で《フィッシュマンズ》、そして《佐藤伸治》を、心に、目に、脳に、焼き付けて欲しい!!!フィッシュマンズは永遠だ。
田中要次のコメント
「SEASON」はバイク便で東京の街中を走り廻ってた頃を想い出します。このメンバーだからこそ生まれた奇跡のサウンドの裏側にも、言葉にし尽くせない希望と不安が満ち溢れていたことを知り、あの頃の記憶と共にまた涙が溢れました。
環ROYのコメント
水曜の昼下がり、172分はあっという間に過ぎ去った。人生は時の経過で分岐していく。自明なはずなのに、僕には経験が必要だった。やむことが前提にあるから共鳴は美しいのだろう。フィッシュマンズ、ありがとうございます。
西加奈子のコメント
こうしてこのバンドは、それぞれの身体の中で「私だけのフィッシュマンズ」となるのだろう。そして、この先もずっとずっと、残ってゆくのだろう。
の子(神聖かまってちゃん)のコメント
バンドマンのドキュメンタリーはいいねやっぱ!めちゃシンクロ!あとは見てくれ、としか言えない!や、素晴らしかったです。!
ハナレグミのコメント
時間の約束を超えた音は
どんなに時がたってもみずみずしいまま
僕はフィッシュマンズを何度でも何度でも好きになる。原田郁子(クラムボン)のコメント
あなたが生み出した音楽は輝きを放ち、今日も響いています。
記憶、想像、時空の増大。それぞれの孤独、サウンドの海を泳ぐ。
ザ・フィッシュマンズ!村上隆のコメント
大好きなフィッシュマンズ。サトちゃんの仲間たちのあの頃を辿る旅路は、私自身のちょっと遅かった青春の渋谷系を思い出して都度都度目頭が潤みました。あの頃、ディスクマンで繰り返し聴いてたなぁ。
燃え殻のコメント
みんなの行き場のない感情を、一回吸って吐き出すような音楽があの頃、鳴っていた。いや、いまも僕の中でずっと鳴っている。かけがえのない人、佐藤伸治。かけがえのない時間を生きていることを教えてくれたバンド、フィッシュマンズ。
モトーラ世理奈のコメント
身体中が、Fishmansの音楽を浴びて、172分、私はいろんな感情の旅をしていた。劇場で、あの空気を感じることができて、幸せだった。
mono(神聖かまってちゃん)のコメント
感動しました!上映中は何度も目が潤みましたし、唇を噛み締めてしまうシーンが沢山ありました。バンドマンの苦労、葛藤、悩み色んなものが包み隠さず描かれています。フィッシュマンズの「リアル」バンドマンの「リアル」を是非とも堪能していただきたいです。
やついいちろう(エレキコミック)のコメント
ちょっと終わって立てなくなるくらい、くらってしまいました。一曲一曲に人生が乗っかっているんだって事が本当に可視化されているような映画。ゴッホがひまわりを描いているのをその場で見ているみたいな気持ちになる。永遠にタッチしている様な。
YO-KING(真心ブラザーズ)のコメント
映画になって、フィッシュマンズがわかりやすく、永遠に開かれて、ずっと、いろんな世代に聴かれ続けたら、サイコーですね!
- 作品情報
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『映画:フィッシュマンズ』
2021年7月9日(金)から新宿バルト9、CINE QUINTOほかで公開監督:手嶋悠貴 出演: 佐藤伸治 茂木欣一 小嶋謙介 柏原譲 HAKASE-SUN HONZI 関口“dARTs”道生 木暮晋也 小宮山聖 ZAK 原田郁子(クラムボン) UA ハナレグミ YO-KING(真心ブラザーズ) こだま和文 上映時間:172分 配給:ACTV JAPAN、イハフィルムズ
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