映画『POP!』が12月から東京・新宿武蔵野館ほか全国で公開。特報映像とティザービジュアルが到着。あわせて著名人コメントが寄せられている。
同作は、小村昌士監督の初の長編監督作。若手クリエイターのコンペティション『MOOSIC LAB[JOINT]2020-2021』でグランプリおよび最優秀女優賞をダブル受賞した。地方テレビ局のチャリティー番組でオフィシャルサポーターを務める19歳の柏倉リンが、番組内ではハート型の被り物を被り「世界平和」を謳って募金を呼びかけるものの、実生活では周りの大人らと馬が合わず、徐々に社会への欺瞞や不寛容さへの苛立ちを抱き始めるというあらすじだ。
主人公・リン役に小野莉奈がキャスティング。音楽はAru-2が担当している。
特報映像では、小野のほか、三河悠冴、小林且弥、野村麻純、木口健太、成瀬美希、中川晴樹らが演じる登場人物がAru-2の楽曲と共に映し出されている。
ティザービジュアルには、多彩な表情を見せるリンのカットに「本音のままじゃ、オトナになれません。」というコピーが添えられている。
コメントを寄せたのは、三木聡、二宮健、長尾謙一郎、せきしろ。小野莉奈のコメントも到着している。
三木聡のコメント
ハートだか尻だか判然としない。どっちでもいいが、どっちでも良くはない。それが全てなヒロインの日常にズレとスキマ。そんな映画。ある種のズレがグルーヴを産み、ある種のスキマが日常の表層の奥にある真実をさらけ出す。そんな映画。今まで触ったことのないおかしみが存在し、意識したことすらない感情が表沙汰になる。笑えるほど酷い話ですわ。とにかく、ヒロインがずっと目が点。こんな映画初めてだす。
二宮健のコメント
チャリティーサポーターを務める少女の日常に潜む、不寛容な地獄めぐりをコーエン兄弟の初期衝動のような、奇想天外でシニカルな眼差しで描き切っている。
POP!が魅せる新たなストレンジワールドを、思いっきり楽しんで!長尾謙一郎のコメント
毎日、目の前の展開される「現実」と呼ばれるものが、夢か現実かはたまた映画なのか?誰も証明できないわけで。
ならばpop!に生きなきゃね。せきしろのコメント
やるべきこととやらなくてもいいこと。話すべきことと話さなくてもいいこと。
笑うことと泣くこと。その両者の間にある曖昧な部分。まるで夜でも朝でもない午前4時のような時間。そんな時間が好きだったことを思い出させてくれた。小野莉奈のコメント
2020年の夏にPOP!の撮影をしたのですが、当時、私もリンちゃんと同じく19歳から二十歳という節目を迎えていました。子供から大人になった私の本当に沢山の、複雑な思いをリンちゃんに沢山投影して演じています。
POP!は映画館のスクリーンで観ることを計算しながら、作品を作ったと監督・脚本の小村さんがおっしゃっていました。本当にその通りで、映画館で観る事でよりこの作品の魅力を感じていただけるのではないかなと思っています。
このようなご時世ですがどうぞPOP!をよろしくお願いします。
- 作品情報
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『POP!』
2021年12月より新宿武蔵野館ほか全国公開決定監督・脚本・編集:小村昌士 音楽:Aru-2 出演: 小野莉奈 三河悠冴 小林且弥 野村麻純 菊田倫行 木口健太 成瀬美希 中川晴樹 上映時間:86分 配給:ムービー・アクト・プロジェクト
Special Feature
Crossing??
CINRAメディア20周年を節目に考える、カルチャーシーンの「これまで」と「これから」。過去と未来の「交差点」、そしてカルチャーとソーシャルの「交差点」に立ち、これまでの20年を振り返りながら、未来をよりよくしていくために何ができるのか?