三条会の舞台『楽屋~流れ去るものはやがてなつかしき~』が8月8日に千葉・千葉市生涯学習センターで上演される。
千葉市で初めて行なわれる芸術祭『千の葉の芸術祭』の関連イベントとなる同公演では、故・清水邦夫の戯曲を関美能留(三条会)が演出。出演者に大倉マヤ、大谷ひかる、立崎真紀子、伊藤紫央里が名を連ねる。
入場無料。定員100人となり、8月2日まで千葉市のフォームから申し込みを受け付けている。定員に達し次第受付終了。
1972年埼玉生まれの関美能留は、千葉大学在学中に演劇活動を開始し、1997年に三条会を結成。演出作に三条会として武田泰淳『ひかりごけ』、三島由紀夫『近代能楽集』、エウリピデス『メディア』、寺山修司『レミング』、唐十郎『秘密の花園』、前田司郎『いやむしろわすれて草』、シェイクスピア『ロミオとジュリエット』『真夏の夜の夢』『冬物語』、曲亭馬琴『八犬伝』、平田オリザ『S高原から』、プルースト『失われた時を求めて』に加えて、ザ・スズナリ開場30周年記念公演『うお傳説』などがある。2001年に『第2回利賀演出家コンクール』最優秀演出家賞、2005年に『第3回千葉市芸術文化新人賞』を受賞。
関美能留のコメント
この戯曲は、副題にあるように「なつかしさ」をテーマにしているように思う。なつかしさとは、今の時代を憂い、昔は良かったと思うものかもしれない。そして、感染症が猛威をふるっている今、私たちは、なつかしさに頼ってしまっている。しかし、それだけでは、居心地が悪いのも事実だ。今を肯定して、昔をなつかしむこともできるのではないか。きっと、現在の困難な状況も流れ去ってくれるのだから。
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