XRのコンテンツアワード『NEWVIEW AWARDS 2021』開催 審査員長は宇川直宏

XRコンテンツのアワード『NEWVIEW AWARDS 2021』が開催。11月1日12:00まで作品を募集している。

Psychic VR Lab、パルコ、ロフトワークによる共同プロジェクト『NEWVIEW』が手掛ける『NEWVIEW AWARDS』は、ファッション、カルチャー、アート分野のXRコンテンツを募るグローバルアワード。新たな表現やカルチャー、ライフスタイルを追求し、「超体験のデザイン」を牽引する次世代アーティストやクリエイターを発掘、発信することを目的としている。2018年から展開しており、これまでに世界15か国622作品がエントリーされている。

第4弾となる今回は、テーマをこれまで掲げてきた「DESIGN YOUR ULTRA EXPERIENCE(超体験をデザインせよ!)」から、「ポストリアリティとノーノーマル」に刷新。パンデミックを契機に更新され続けるリアリティーを問い、VR、AR、MRでアート、エンターテイメント、コミュニケーションに新たな座標軸を現出させることをお題とする。

募集対象は、クリエイティブプラットフォーム「STYLY」を使って制作、公開されたVR、ARコンテンツ作品。発表済みの作品も応募可能だ。「GOLD グランプリ」受賞者には賞金20,000USD、「SILVER 準グランプリ」受賞者には賞金5,000USD、「PARCO Prize」受賞者にはPARCOと共同でAR作品を制作し、渋谷PARCOに展示をする権利、「SUPER DOMMUNE Prize」受賞者にはSUPER DOMMUNEでの番組化権が贈られる。

審査員長は昨年に続き宇川直宏が担当。審査員にゾーイ・ブローチ、ルー・ヤン、バブー・リャオ、ティナ・ソーアランダー、バーチャルヒューマンのimmaらを迎え、VR、AR、MRの部門を分けずに総合評価し、受賞作品を選出する。

最終審査結果発表、授賞式は2022年1月を予定。

宇川直宏審査員長のコメント

「「ポストリアリティはノーノーマル」~新しい創造の地平を求めて」

2021年、あらゆるリアリティは改定された。急速に深化した情報社会に起こったパンデミックは、感染が広がるとともにインフォデミックな風景を垣間見せながら鎖国の世界を現出させた。国家も都市も生活環境も何もかもに交流制限が与えられ、全てはリモート、そしてソーシャルディスタンシングを強いられて、人々は個(弧)であることを見つめ直した。そして立ち現れたのが所謂ニューノーマルである。このコンビニエンスなマジックワードに人々は翻弄されながらも、未来を展望し世界に変革を求めた。ミーティングプラットフォーム、ライヴストリーミング、メタバース、デジタルツイン、ミラーワールド、そしてクロスリアリティ、新たな人と人との距離、人と世界との距離、人と現実との距離…。私たちの目に前に現れた"新しい常態"が映し出す現実とは、個々がそれぞれ体験しているクオリア(質感)に基づいている。この感覚意識によって、脳内に投影される世界は、全く独自的な質的彩(いろどり)に満ち溢れている!そう、<ポストリアリティ>は<ノーノーマル>であるのだ。<新しい現実>は<普通のない世界>であるといえよう!!!!!!それぞれの質感で描き出す真の多様性が生み出したXRの世界には、標準や基準、規範やスタンダードは存在しないのだ!!!!!!!このコンペティションでは、既存のリアリティから逸脱し、現実との違和感を表現する繊細で柔軟な“想像”力、また、主題的、時間的、空間的に現実を超越する“創造”力を評価したい!!!!!!!

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