フランソワ・オゾン監督の映画『焼け石に水』が8月20日から東京・渋谷のBunkamura ル・シネマで1週間限定リバイバル上映される。
『第50回ベルリン国際映画祭』テディ賞長編映画部門大賞を受賞した同作は、ライナー・ヴェルナー・ファスビンダーが19歳で書いた未発表の戯曲を映画化した4幕構成の室内劇。舞台は1970年代のドイツ。20歳のフランツは、街で声を掛けてきた中年ビジネスマンのレオポルドの虜になるが、やがて同棲を始めた2人のもとに昔の恋人が現れるというあらすじだ。
フランツ役にマリック・ジディ、レオポルド役にベルナール・ジロドー、フランツのガールフレンドのアナ役にリュディヴィーヌ・サニエ、レオポルドの元恋人ヴェラ役にアンナ・トムソンがキャスティング。それまでオリジナル脚本を書いてきたオゾン監督がファスビンダーの原作を使用したのは、オゾン監督が描きたかったカップルの生活が正確に語られていたからとのこと。
今回は同作の日本公開20周年と、オゾン監督の新作映画『Summer of 85』の公開を記念して、封切り当時の35ミリフィルムで上映。劇場ロビーでは『Summer of 85』のフランス本国版の大判ポスターや特製スタンディー、『焼け石に水』の日本版ポスターなどがディスプレイされる。
- 作品情報
-
『焼け石に水』
2021年8月20日(金)〜8月26日(木)にBunkamura ル・シネマで上映監督:フランソワ・オゾン 出演: ベルナール・ジロドー マリック・ジディ リュディヴィーヌ・サニエ アンナ・トムソン 上映時間:86分 配給:ユーロスペース 料金:1,300円 ※『Summer of 85』チケット提示で1,100円
Special Feature
Crossing??
CINRAメディア20周年を節目に考える、カルチャーシーンの「これまで」と「これから」。過去と未来の「交差点」、そしてカルチャーとソーシャルの「交差点」に立ち、これまでの20年を振り返りながら、未来をよりよくしていくために何ができるのか?