坂口恭平の画集『Water』が10月上旬に刊行される。
1978年生まれの坂口恭平は熊本出身のアーティスト。作家、建築家、絵描き、歌い手、踊り手といった様々な表現活動に加えて、自殺志願者の声に耳を傾ける「いのっちの電話」などを行なっている。昨年刊行された初の風景画集『Pastel』は刊行1か月で1万5000部を突破し、『New York Times』本紙一面に著者インタビューが掲載された。
パステル画集第2弾となる『Water』では、判型を変更し、ページ数を増量。活動拠点である熊本の畑へと向かう道、江津湖、有明海など、2020年秋から今夏に発表された新作を含む237作品をフルカラーで収録しているほか、エッセイ「死ぬまで毎日描き続ける」が掲載される。翻訳をエリック・マーゴリス、装丁をSTUDIOの峯崎ノリテルと正能幸介、写真を帆刈一哉を坂口恭平が担当。
坂口恭平のコメント
死ぬまで描きたいと思っているから、90歳で死ぬとして、窮屈さから抜け出したんだから、それくらいはきっと生きているはず。あと50年くらい、このパステル画を続けられる。それは面白いことじゃないか。上手いとか下手とか芸術だとか食っていけるとか、そんなことを平気な顔して飛び越えていく。僕は自分で生き方を見つけ出したと思った。
※同書収録エッセイ「死ぬまで毎日描き続ける」から抜粋
- 書籍情報
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『Water』
2021年10月上発売 著者:坂口恭平 訳者:エリック・マーゴリス 価格:3,300円(税込) 発行:左右社