『RISIKO』のクラウドファンディングプロジェクトが9月9日までKickstarterで実施されている。
『RISIKO』はドイツのアンダーグラウンド、オルタナティブな音楽シーンの「今」を紹介するベルリン拠点のインディペンデントマガジン。同プロジェクトは第2号の制作費を募るもので、オリジナルトートバッグやTシャツ、ロングスリーブシャツなど支援金額に応じたリターンが用意されている。
10月にドイツ、11月に日本で刊行予定の第2号のテーマは「クラウトロック」。国もスタイルも異なる「KRAUTIE」なアーティストたちをピックアップして、彼らの好きなものやプライベートにフォーカスし、「ちょっと違う視点」からクラウトロックを紐解くとのこと。サブテーマは「コミュニケーション」。アーティスト同士、アーティストと読者、『RISIKO』と読者間のコミュニケーションを記録する。
同号には、ダモ鈴木(CAN)による免疫力を高めるオリジナルレシピと、ミュンヘンのクッキングパフォーマンス集団Milzbrandtの実演を収めた「Damo's Kitchen in Munich」、無類の猫好きというミヒャエル・ローター(NEU!、Kraftwerk、Harmonia)が猫について話す「Katzentalk with Michael Rother」、クラウトロック好きなアーティスト5組が好きなミュージシャンやアルバムカバーを描く「Exclusive artwork by five Krautrock-loving artists」、ドイツの大型スーパーKauflandが好きなCameraと実施したショッピングドキュメンタリー「Shopping with Camera at Kaufland」、Kotsuguy(幾何学模様)がポポル・ヴーとの出会いや思い出について綴るエッセイ「Kotsuguy (Kikagaku Moyo) on Popol Vuh」などを収録。
そのほかの参加アーティストにClaudia Skoda、Gruff Rhys(Super Furry Animals)、Hans-Joachim Roedelius(Cluster、Harmonia)、Harald Grosskopf、Marja Burchard(Embryo)、Milzbrandt、Sei Still、Sonic Boom(Spacemen 3、Spectrum、E.A.R)、Alessio Vitelli、Hiroshi Iguchi、Rosa Kammermeier、Yuri Osuka、Will Sweeney、Oska Wald、Wolfgang Müllerが名を連ねる。
Cameraのコメント
『RISIKO』は手作りの音楽に関する手作りのマガジン。クラウトロックは人間のローカルな反応だし、それは世界で認められてるよね。つまり、『RISIKO』のクラウドファンディングは、そんなマイナープロジェクトを支援するってこと。『RISIKO』は、オルタナティヴでアンダーグラウンドな音楽を体験する機会をくれるマガジンだよ。
Claudia Skodaのコメント
それだけでモダン。
Harald Grosskopfのコメント
『RISIKO』2号目に掲載してくれて、とても感謝してる。僕の音楽活動を徹底的に調べた上で取材してくれたことには驚いたよ。
Kotsuguy(Kikagaku Moyo)のコメント
十代の頃はじめて聴いたCANの“Oh Yeah”にやられて以来。クラウトロックからたくさんの刺激を受け続けている身として、今号“KRAUTIE”に関われたこと、とても嬉しく思います。『RISIKO』ありがとう。
Marja Burchard(Embryo)のコメント
『RISIKO』がなければ、無知のままでいるリスク(risiko)があるかもね。
Michael Rotherのコメント
メジャーレーベルがリリースするポップスだけじゃなく、音楽にはもっとたくさんの可能性があるってことを教えてくれるアンダーグラウンドな出版物は素晴らしいね。『RISIKO』は、お金のためではなく、音楽への愛情で成り立ってる。このようなプロジェクトを僕はいつも応援してるよ。頑張ってね!
Milzbrandtのコメント
積極的に参加して、大好きな『RISIKO』を応援したい!
Sei Stillのコメント
世界中のアンダーグラウンドな音楽をサポートする『RISIKO』のような紙媒体のマガジンプロジェクトは、最近だとかなり珍しいよね。新旧のインディペンデントシーンには、このようなプラットフォームのサポートが不可欠なんだ。今回『RISIKO』に関われたことをとても誇りに思ってるよ。
Sonic Boomのコメント
新しいモデル。新しい方法。大刷新。『RISIKO』は問題ではなく、解決策の一部。きっかけを得るのに『ピッチフォーク』は必要ないよ…
Wolfgang Müllerのコメント
現代語の「risk」はイタリア語の「rischio」からの借用語で、いろんな言語に見られる訳語なんだ(ドイツ語「Risiko」、フランス語「risque」、オランダ語「risico」、ポルトガル語「risco」、スペイン語「riesgo」)。この単語は昔のイタリア語「risco」に由来してて、初期のイタリアの航海用語では、航海中に避けなきゃいけない崖のようなものや、船体に損傷を与えるような隠れた障害物を意味してた。
『RISIKO』の成功に満ちた安全な航海を祈ってるよ!