上映イベント『堤 幸彦監督映画50作公開記念上映会』が11月27日から東京・新宿のK's cinema、12月11日から大阪・シネ・ヌーヴォ、12月18日から愛知・名古屋のシネマスコーレ、12月24日から京都・京都みなみ会館で開催される。
1988年に『バカヤロー!私、怒ってます「英語がなんだ」』で映画監督デビューした堤幸彦。2022年1月7日から50作目の『truth~姦しき弔いの果て~』が公開される。
堤監督の節目を記念する同イベントには、ルームシェアする俳優とアイドルが殺し合いを始める『2LDK』、怪獣をモチーフにした特撮ホラー『EGG』、業田良家の同名4コマ漫画を実写化した『自虐の詩』、坂口恭平の『TOKYO 0円ハウス 0円生活』『隅田川のエジソン』が原作の『MY HOUSE』、東京セレソンデラックスの舞台をもとに、漫画家の父と知的障がい者の娘の愛を描く『くちづけ』、『第140回直木三十五賞』を受賞した天童荒太の小説を映画化した『悼む人』に、「お楽しみ枠」としてサプライズ作品1本を加えた7作がラインナップ。『2LDK』『EGG』『自虐の詩』はフィルム上映となる。
堤幸彦のコメント
気がつくと66歳で、気がつくと50本の映画を撮っていた。元々はバラエティ番組の出身でありMVやコントが専門であったのに、ドラマや舞台の演出もたんまり経験した。20代からまさに休みなしで走り続けてきたが、コロナでふと立ち止まった。半ば強制的に。 静かになって耳をすますとそこには“仕事ないなら自分たちで仕事を創る!”と強い意志を持った女優たちがいた。業界での44年で初めて見たタイプの意志だった。それで映画『truth』が出来た。紛れもない『自主映画』として。 50本目の節目なんて意味はない。立ち止まってはいられない。これから何歳になっても彼女らの純粋な意志に相応しい作品を生み出せるのか、観客の期待や視線に応えられるかどうかが問われている。 でも“記念しよう!”と奇特な人々もいた。半分マジな生前葬のような。せっかくだから過去の忘れがたい作品をまとめて見てみたい。そして今後の、コロナ後の作風を考えればいい。きっと幾つかの私の“古いフィルム”にはその年齢のがむしゃらが映っているはずだ。私に声をかけてくれた女優たちの純粋さと、それは果たして戦えるのか……。
- イベント情報
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『堤幸彦監督映画50作公開記念上映会』
2021年11月27日(土)〜12月3日(金) 会場:東京都 新宿 K's cinema 2021年12月11日(土)〜 会場:大阪府 シネ・ヌーヴォ 2021年12月18日(土) 会場:愛知県 名古屋 シネマスコーレ 2021年12月24日(金) 会場:京都府 京都みなみ会館上映作品: 『2LDK』(監督:堤幸彦) 『EGG』(監督:堤幸彦) 『自虐の詩』(監督:堤幸彦) 『MY HOUSE』(監督:堤幸彦) 『くちづけ』(監督:堤幸彦) 『悼む人』(監督:堤幸彦) ほか
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