藤井道人監督の新作映画『余命10年』の主演を小松菜奈と坂口健太郎が務めることがわかった。
2022年春に公開される同作は、50万部を突破し、『第6回静岡書店大賞』映像化したい文庫部門大賞を受賞した小坂流加の小説『余命10年』をもとにしたラブストーリー。数万人に1人という不治の病によって、自身の余命が10年であることを知った20歳の高林茉莉は、生きることに執着しないよう、恋だけは決してしないと心に決めていたが、地元の同窓会で真部和人と出会ったことで彼女の10年が大きく動いていくというあらすじだ。劇伴音楽をRADWIMPSが担当。
小松菜奈は高林茉莉役、坂口健太郎は真部和人役にキャスティング。2人の共演は初となる。
今回の発表とあわせて特報映像とティザービジュアルが公開。RADWIMPSの音楽を使用した特報映像では、カニューレを装着した茉莉の姿や、「彼女は最後の10年を生きる。まるで、人生の始まりみたいに」というナレーション、茉莉と和人の日常、「君と出会って、この世界が愛おしくなった。」というテロップなどが確認できる。
ティザービジュアルには、茉莉と和人が笑みを浮かべる姿が写し出されている。
小松菜奈のコメント
撮影は約一年かけて季節を追いながら、息をする事さえも丁寧に向き合って来ました。このお話しは、題名の通り、命のお話しです。もちろん、命なので軽いものではないからこそ、簡単には挑めないことも分かっていましたし、どのように伝え、どのように受けとられるのか、正直、私も演じる前はいろいろ考えました。でも、最後を見るのではなくその人が生きている過程をどう生きてあげるか。生きている証をどう刻むのか。その気持ち次第で見え方と演じ方が180°変わる、私が彼女の人生を生きようと覚悟が決まった瞬間です。カメラが回ってない時にも涙が止まらなかった事は今でも忘れません。自分じゃないのに自分の人生の中に2つの人生を歩んだ一年は本当に何にも変えられない変えることの出来ない、かけがえのない時間が詰まっています。2022年春、是非楽しみにお待ち下さい!坂口健太郎のコメント
すごい瞬間を観た、確かに生きていた、と思った。 自分がそこにいる作品で、こんなに泣いたのは初めてでした。 改めて命を考える、一人でも多くの人に見てほしい作品になりました。藤井道人監督のコメント
小松さんと坂口くんと駆け抜けたこの1年間は、宝物のような時間でした。 そして、関係者試写を終えた二人の表情を観て、この映画の監督が出来て本当に幸せだなと思いました。 二人が演じた10年の月日が刻まれた『余命10年』を楽しみにしていて下さい。楠千亜紀プロデューサーのコメント
小松さんは、役に向き合う為1年間に及ぶ減量に取組み、私達はその姿をただ見守るしかありませんでした。茉莉として真剣に10年を生き切った彼女を見届けて下さい。 坂口くんは、本当に20歳から30歳までの10年間を撮影したかのように声や顔、目つきまでも変化させ、和人という難しい役柄を完璧に演じ切っていました。
- 作品情報
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『余命10年』
2022年春公開監督:藤井道人 原作:小坂流加『余命10年』(文芸社文庫NEO) 脚本:岡田惠和、渡邉真子 音楽:RADWIMPS 出演: 小松菜奈 坂口健太郎 配給:ワーナー・ブラザース映画
Special Feature
Crossing??
CINRAメディア20周年を節目に考える、カルチャーシーンの「これまで」と「これから」。過去と未来の「交差点」、そしてカルチャーとソーシャルの「交差点」に立ち、これまでの20年を振り返りながら、未来をよりよくしていくために何ができるのか?