映画『スターダスト』に寄せられた著名人コメントが到着した。
10月8日から公開される同作は、デヴィッド・ボウイの若き日とアルバム『The Rise and Fall of Ziggy Stardust and The Spiders from Mars』の誕生を描く作品。初の全米プロモーションツアーに挑んだ24歳のデヴィッド・ボウイが、自分が世間に知られていないこと、時代がまだ自分に追いついていない現実に直面する姿や、兄の病気に悩む様、The Velvet Underground、アンディ・ウォーホルとの出会い、カルチャーアイコンとしての地位を確立する最初の一歩を踏み出すまでを映し出す。
コメントを寄せたのは、鋤田正義、布袋寅泰、土屋昌巳、清春、石崎ひゅーい、志磨遼平(ドレスコーズ)、ラブリーサマーちゃん、三原勇希、大鷹俊一、立川直樹、長谷川町蔵、ジョー横溝、奥浜レイラ、野中モモ。
鋤田正義のコメント
映画を観て一番興味を惹かれたのは、1971年のボウイを描いているというところ。アメリカでのシーンは当時の空気感というのが本当によく再現されていて、懐かしさを感じるくらいでした。それに映画のラスト間際に出てくる楽屋裏の雰囲気。特にアンジーの佇まいなんかは本当にあの頃そっくりで、僕が撮影に入っていた72年のロンドン・レインボーシアターのコンサートを思い出しました。
布袋寅泰のコメント
星が輝く寸前の苦悩と葛藤がスクリーンでスパークする!
ボウイがすぐ隣にいるような錯覚を覚える生々しい映像。
全編に流れる官能的なギターサウンドが切なく胸を打つ感動作。
闇深きほど、光は輝く。土屋昌巳のコメント
既に多くの恐るべし才能達が割拠していた1970年代初頭「世界を売った男」が虚構のロック・スター「ジギー・スターダスト」に変身する直前までが描かれている。その間、私の周りには妙に落ち着いた穏やかな時間が流れていた。そして、この作品を観終えて、私はあらためて自分が今こうしてここに存在する理由を理解した。今年、私はやっとボウイ様と同じ歳になった。
清春のコメント
ジギー・スターダストにたどり着くまでの数ヶ月、これまでより更にボウイのバックボーンや苦悩した内面に近付ける、リアルなロックムービーだと思います。
石崎ひゅーいのコメント
ジギー・スターダストがなぜ地上に降りて来たのか、この映画はその秘密を教えてくれる。答えに触れた時、またボウイに魅了されていた。いったい何度目になるだろう。
志磨遼平(ドレスコーズ)のコメント
ボウイマニアの永遠の謎、71年の渡米中に彼は一体何を見たのか?帰国後の彼は世界で最も有名な『別人格』に生まれ変わっていたのです。
ラブリーサマーちゃんのコメント
今までボウイは、ただ趣味趣向の赴くままにペルソナを演じているだけかと思っていましたが、その裏にある切実な体験と想いを感じました。ジギーは地球を救いにきましたが、その前にボウイを救ったのかもしれません。
三原勇希のコメント
あのデヴィッド・ボウイが、まだ世間に知られる前の物語。ドレスを着た長髪のデヴィッドが、小さなパーティで歌っても誰も見向きもしない。正直こんなデヴィッドは見たくないと思う瞬間もあった。でもそれは神格化されてきたデヴィッドを、初めて普通の人間として見た瞬間だったのかもしれない。これはひとりのユニークな若者の、普遍的な物語。過去にとらわれた心を自分のルーツとして表現できた時、彼はデヴィッド・ボウイになる。
大鷹俊一のコメント
ボウイの失意と発見の日々を追い、理解者、仲間たちを得て、
ついにジギー・スターダストへと変身していく瞬間が身近となる。立川直樹のコメント
『スターダスト』は、ボウイがジギー・スターダストとして降臨する前年を描いた、実によく出来た、不思議な魅力を持った映画である。全てが生々しく、よくありがちな成功物語的な伝記映画とは完全に一線を画している。
長谷川町蔵のコメント
そう、「なりたい自分」を見つけだすためには旅が絶対必要!まだ「地球人」だった頃のデヴィッド・ボウイがアメリカを彷徨う本作を観て、そんな思いを新たにした。
ジョー横溝のコメント
ボウイの出世作『ジギー・スターダスト』前夜を描いた本作。ロック・スターの意外な暗黒時代を知ることで、スター★ボウイの輝きが増す。ボウイのヒストリーにとどまらず、暗黒時代の人間・ボウイのスティグマとの葛藤は時代を越えて普遍的だ!
奥浜レイラのコメント
多くの人を熱狂させた、地球の救世主の誕生前夜。その強烈な個性は、溢れる創造力と大きな覚悟でもって己の葛藤を跳ねのけたから今もここにあるのだと、その局面を切り出した本作の意義を考える。孤独を引き受け、何者かになると心を決める姿はやっぱり美しい。
野中モモのコメント
デヴィッド・ボウイがジギーとして有名になるまでに何年も真伨かつ独創的な音楽活動を積み重ねてきたこと、絶対に忘れたくない。この映画から“初期のボウイ”とのファンタスティックな出会いまたは再会が生まれますように。
- 作品情報
-
『スターダスト』
2021年10月8日(金)からTOHOシネマズ シャンテほか全国で公開監督:ガブリエル・レンジ 脚本:クリストファー・ベル、ガブリエル・レンジ 出演: ジョニー・フリン ジェナ・マローン デレク・モラン アーロン・プール マーク・マロン 上映時間:109分 配給:リージェンツ
Special Feature
Crossing??
CINRAメディア20周年を節目に考える、カルチャーシーンの「これまで」と「これから」。過去と未来の「交差点」、そしてカルチャーとソーシャルの「交差点」に立ち、これまでの20年を振り返りながら、未来をよりよくしていくために何ができるのか?