谷口ジローの日本国内初となる本格選集『谷口ジローコレクション』第1期全10巻が10月29日から刊行される。
『孤独のグルメ』をはじめ、『アイズナー賞』最優秀アジア作品賞にノミネートされた『父の暦』、井浦新主演でドラマ化した『歩くひと』などで知られる漫画家・谷口ジロー。10月16日から東京・世田谷文学館で過去最大規模の原画展『描くひと 谷口ジロー展』が開催される。
小学館と双葉社の共同企画となる『谷口ジローコレクション』第1期では、谷口の作品を5か月にわたって各社から毎月1冊ずつ刊行。
10月29日には小学館から『父の暦』、双葉社から『「坊ちゃん」の時代』、11月30日には小学館から『遥かな町へ』、双葉社から『秋の舞姫』「坊っちゃん」の時代第二部、12月28日には小学館から『冬の動物園』、双葉社から『かの蒼空に』「坊ちゃん」の時代第三部、2022年1月28日には小学館から内海隆一郎原作の『欅の木』、双葉社から『明治流星雨』「坊ちゃん」の時代第四部、2月28日には小学館から狩撫麻礼原作の『青の戦士』、双葉社から『不機嫌亭漱石』「坊ちゃん」の時代第五部が刊行される。『「坊ちゃん」の時代』シリーズは全て関川夏央との共作。
全作を最新のスキャナーで取り込み、セリフなどの文字を打ち直した原稿を谷口が執筆の際に想定していたB5サイズの大判で収録。雑誌掲載時に4色カラー、2色カラーで掲載されたページは全て4色印刷で掲載される。『父の暦』では2色カラーページを単行本で初再現し、単行本ではトリミング掲載された「鳥取大火」の画稿の全貌を改めて口絵として収録。
さらに、谷口の未発表のラフスケッチ、谷口の世界をより楽しむための評論、エッセイを掲載する小冊子『「紙」が語ること―谷口ジローの世界』を毎巻に封入。『父の暦』には関川の連載評論「谷口ジローとの歳月」第1回と、柴崎友香のエッセイ「故郷と記憶、過去との距離」、『「坊ちゃん」の時代』にはブノワ・ペータースの連載評論「谷口ジロー 普遍的な漫画家」第1回と、中島かずき「谷口ジローと出会った頃」が収録される。
- 書籍情報
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『父の暦』
2021年10月29日(金)頃発売 著者:谷口ジロー 予価:3,000円(税込) 発行:小学館
- 書籍情報
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『「坊ちゃん」の時代』
2021年10月29日(金)頃発売 著者:関川夏央、谷口ジロー 予価:3,000円(税込) 発行:双葉社