前作『春愁秋思』からおよそ1年半ぶりに空気公団が放つ新作『夜はそのまなざしの先に流れる』は、彼らの創作意欲とイマジネーションがまたしても見事に花開いた意欲作だ。今年7月に日本橋公会堂で開催された公開レコーディングライブ。ステージ上では、今野裕一郎率いる演劇ユニット「バストリオ」が、空気公団の新曲をパフォーマンスで可視化。バストリオのパフォーマンスと、ひっそりと見守るオーディエンスからの反応に感化されながら演奏した音を録音し、その素材をもとに構築されたという本作からは、いわゆるスタジオ盤ともライブ盤とも異なる熱気が感じられるはずだ。今年で結成から15年目を迎えても、この3人の録音に掲げる情熱とロマンは冷めるどころか、ここにきてまた新たなフェーズに進んだようにも思える。そこで今回は新作を中心に、空気公団における「録音芸術」とはどんなものなのかを紐解いてみた。
ステージ上で曲と関連したパフォーマンスが繰り広げられて、それを僕らが観ながら演奏したものをレコーディングしてみたらどうだろうという話になって。(窪田)
―オーディエンスの前でアルバムのレコーディングをするという今作『夜はそのまなざしの先に流れる』の特殊な制作方法は、デモ制作が行われなかったという前作『春愁秋思』の延長で生まれた発想なのかなと思ったんですが、実際はどうだったんですか。
戸川:前作のレコーディングはリハーサルだけをやって、あとは「せーの」でいきなり本番を録音するというやり方で臨んだんです。すごく新鮮な試みだったし、それで自分達としても納得のいくものができて。
山崎:空気公団にとって録音というのはすごく特別なことで、他とは重きが少し違うんですよね。だからこそ、いろんな録音方法に挑戦していきたいという気持ちがまずあって。おっしゃられたとおり、前作はデモテープを作らず、みんながどんな音を出すのかまったくわからない状態でスタジオに入ったんですけど、もちろんその軸となる曲と詞、イメージはあるんです。つまり、私がみんなに「こんな感じだよ」と説明をしてから音を出す。でも、今度はそういうやり方とはまた別の方法でやってみたくなって。
戸川:前作を作ったことで、山崎さんはある程度の到達感があったと話していて。だったら、次は録音方法も含めてまた新しいやり方で作品を作ろうと思ったんです。そこである日、ステージ上でライブをしながらレコーディングしたものを、スタジオ盤として発表するのはどうだろうというアイデアを窪田さんが出してくれて。
窪田:実はその時点でライブのために会場を借りていたんですよ。そこで、いま戸川くんが話してくれたような僕のアイデアと、借りていた会場をうまくドッキングしてみたんです。もちろんライブ録音自体はこれまでに経験しているんですけど、さらにそのステージ上で曲と関連したパフォーマンスが繰り広げられて、それを僕らが観ながら演奏したものをレコーディングしてみたらどうだろうという話になって。
左から:山崎ゆかり、戸川由幸、窪田渡
―その、作曲面での達成感とは、具体的にどういうものだったのでしょう。前作を作ったことで、やりたいことがある程度できたということ?
山崎:もちろん前作ですべてが達成できたという意味ではないですよ。ただ、ちょっとこれまでとは方法を変えてみたかったんです。でも、それが何故だったのかはもうわかりません(笑)。いつもこういうインタビューを受けるときに思うんですよ。「アルバムを作っている最中が一番ちゃんと話せるのに」って(笑)。
―レコーディングにまつわる一連の作業をドキュメンタリーにできたら、一番面白いかもしれませんね。ましてや今回の制作は様々な工程を経ているわけですから。
山崎:そのドキュメンタリーっていう言葉は今回の作品にぴったりかもしれないですね。まず曲ができて、その曲をどうするかみんなで話し合ったら、ライブ録音がある。そこで録ったものを、いわゆるライブ盤とは違う仕上がりでアルバムに収めるにはどうすればいいか。今回はそういう思考過程を経て完成した作品だから。
―しかも、今回はそのライブ中にパフォーマンスや、様々な演出も施されていたわけで。
戸川:最初はステージ上をお客さんに公開して、その状態で録音をしようという話だったんです。でも、ただ黙々とレコーディングに集中しているメンバーがステージ上にいるだけなのもどうかと思って(笑)。
―それはそれで面白いと思いますけどね(笑)。
戸川:レコーディングと同時進行で、新曲の世界観も表現できたらいいなと思って。
山崎:音楽を聴いていると、歌詞に登場する人を想像したり、飛び込んできた言葉が自分とリンクしたりするじゃないですか。たとえば私達が表現した“天空橋”がどういう形をしているのかを、一度は見てもらいたいなと思ったんですよね。そこでどうやったら作品を立体的に見せられるのかを考えてみたら、ステージ上でのパフォーマンスというアイデアに辿り着いたんです。
―まずは自分達がイメージしたものに近い像を見せておこうということですね。
山崎:だけど、それも100%ではないんですよ。私が作った元の曲と、みんなで音を出して形になった曲って、最初の私の想像とはかけ離れたものだけど、それはぜんぜんOKなんです。パフォーマンスに関しても、曲とタイトルだけでイメージしたものを立体的に見せてほしい。あと、ステージ上のパフォーマーには、見ているお客さんが「あれは自分なんじゃないか」と思わせる感じでいてほしいとだけ伝えました。あとは好きにやってほしかったので、まったく指示をしていないんです。
私が考えていることだけで作品を成立させても、広がりがあるものにはならないだろうから、そこを含めて理解してくれる人が良かった。(山崎)
―今回、どういう経緯でバストリオの今野裕一郎さんに演出・パフォーマンスを依頼されたんですか。
山崎:ステージ上でのパフォーマンスを誰に頼めばいいのかは、私達にはわからなくて。それで『吾妻橋ダンスクロッシング』のキュレーションをされている桜井圭介さんに相談したんです。私は桜井さんに、ステージ上にただ突っ立っているだけでも、自然に見える人がいいとだけ伝えたんですけど、「そういう人はなかなかいないよ。今のダンスっていうのはね……」みたいな流れで、ちょっと面白い話に展開してしまって。
―どういう話だったんですか。
山崎:現在のダンスはとにかく詰め込んで、観客を飽きさせないようにする流れなんだと。そう言われると、音楽もそういう傾向にあるのかもしれないなと思ったんです。どの世界も共通している流れなんだなと、お話を聞きながら思って。
―確かに今の音楽はそういうところがあるかもしれないですね。
山崎:あと、私が考えていることだけで作品を成立させても、広がりがあるものにはならないだろうから、そこを含めて理解してくれる人がいいと伝えて。そのときに推薦して下さった方がバストリオの今野さんだったんです。
―元々の自分のイメージが他者との作業を経て形を変えてしまうことに、抵抗は感じないんですか。
山崎:それがまったくないんですよ。もちろん、すべてを委ねているわけじゃないし。たとえば今作の場合は、私がメンバーの二人とご飯を食べているときに「人に穴が空いていた」という話をしたんですよ。ある日、電車に揺られていたら、座席にいろんな人が座っている。ホームではさよならと手を振っている人もいれば、悲しそうな表情をしている人や、抱き合っている人がいる。それを見ていたら、人ってみんな穴が空いているんだなと感じたんです。今作はそのイメージを伝えて、メンバー三人で共有しただけ。その後はみんなで作りながら、そのイメージを広げていったんです。
―「穴」ですか?
山崎:その穴の中に何が見えるか、私が絵に描いてみんなに見せたんだよね? ボロボロのぬいぐるみとか、見たことない街、いつかの写真。そういう様々なものが、その穴の中から見えているんです。
窪田:亡くなった人とかね。あと、そもそも音楽をやるっていうことは、その穴の中をどこまで見せられるかっていうことなんじゃないかとも思って。
―それは穴の持ち主が抱えている記憶や思い出ということでしょうか?
山崎:うーん、そうなのかなぁ……。実はこのアルバムは、それがわからなかったから旅をしたっていうテーマなんです。みんなはその穴を塞ごうとしているんだけど、私は何故かそれを塞いではいけないと思っている。でも、その穴の中というものを表現するのはけっこう難しいんじゃないかという話になって。というのも、結論がちょっと暗めの方向にいきそうな感じがしたんです。
窪田:もっと前向きな形で伝える術はないかと。
山崎:私って、曲を先に思いついて作っていくタイプじゃないんです。どちらかといえば、アルバムを作りたいと思ったところから攻めていくタイプなので、そのときは割とアルバムを、という意識があったから、穴というコンセプトを思いついたところもあったのかも。
戸川:僕らは曲を作りためることもほとんどないんですよ。
―つまり、空気公団の作品制作は、まずコンセプトを先に見つける必要があるということですよね。それが今回は「穴」だったと。
山崎:そうです。人には穴が空いていて、覗いたらいろんなものが見えるんだけど、その穴が一体なんなのか、まったくわからない。で、そんな自分の気持ちをそのまま主人公に持たせて、このアルバムの中でいろいろ遠回りをしながら、その穴が何なのかを探る旅をしているんですよ。
―曲順もその旅の順路通りになっているんですか。
山崎:最初と最後の曲はそうですね。1曲目で、主人公は花束を持って彼女の家に行こうとしていたんだけど、遠回りをしてしまう。10曲目は早朝になっていて、もうその花は萎れてしまっているんだけど、穴に通じている扉を開けると、新しい日がそこにあって、彼女がいるっていう。
窪田:ライブ録音のとき、ステージの真ん中だけが、照明でほのかに明るくなっていたんですけど、それもまさに穴のイメージで。演出の今野さんがステージにも穴を作りたいということで、照明の方にリクエストして実現したものなんです。
山崎:そうしてみんなにイメージを伝えていけば、ひょっとしたら私が感じた穴のイメージをわかってもらえるかもしれない。でも、私が思っている通りにわかってもらえなくても、それはそれでいいんですよ。
―そういえば、今回CINRA.STOREで、空気公団のオリジナルiPhoneケースを作っていただいたのですが、このケースのデザインも穴っぽいですよね。これも新作のイメージとリンクしたものなんでしょうか。
窪田:そう言われると、確かにちょっと穴っぽいですね(笑)。
山崎:空気公団を結成した頃、アーティスト写真を撮ろうとなったときに、「なんで人の写真じゃなきゃいけないんだろう」と思って描いた絵が、このキャラクターだったんです。本当はアーティスト写真をこれでずっと行こうと思っていたんですよね(笑)。でも、確かに新作のイメージとそんなに遠くない感じはするかも。
パフォーマンスから受ける思いもよらない衝撃や感動が、副産物なものとして演奏に反映されていった。(戸川)
―今作のコンセプトで「ここだけは理解してほしい」みたいな部分はなかったんですか。
山崎:それも、私が考えていることだけでは、広がりがないっていうさっきの話と繋がるんです。音楽って人の中で育っていくものだから、こんな風に聴いてほしいなんてまったく思わないのと同じで。
―とはいえ、実際のライブ録音でステージ上のイメージが拡散してしまう懸念もあったと思うんですが。
窪田:これが録音された演奏を聴いてみたら、明らかにこの録り方じゃないと出来なかった演奏をしているんですよ。ライブとはいえ、その場で作品を録音して作っているわけで。そこにお客さんがいて、その作品の世界観を具現化するパフォーマーがいるなかで、そのすべてを感じながら録音してみたら、ひとつひとつの音がものすごい意味を持ち始めたんです。
―舞台でパフォーマンスしている人達を、みなさんはどのように感じながら演奏していたんですか。
戸川:僕らからはパフォーマーの後ろ姿しか見えていないんですけど、パフォーマンスから受ける思いもよらない衝撃や感動が、副産物なものとして演奏に反映されていきました。それは大きかった。
―録音にあたって、なにか計算していたこともあったのでしょうか?
窪田:実際にその空気が録れるのであれば、たとえばパフォーマーが歩いたときにノイズが入ってしまったとしても、それでいいというスタンスでした。
―予期せぬことが起こるのは前提だということですね。
窪田:むしろそうなった方が面白いと思ってましたね(笑)。
戸川:よく耳を澄ますと、けっこうノイズが残っているんですけど、それも僕らは気に入っていて。
―今野さんが用意したパフォーマンスで、みなさんが最も驚かされたのはどんなところでしたか。
山崎:パフォーマーが8人だったことかな。最初は1人っていう話だったんですけど、それだと物語に発展がないんじゃないかということになって。私の書く曲には男女が2人出てくるので、やっぱり2人はいた方がいいのかなと話したら、結果的に8人になった(笑)。今野さんはすごく大変だったと思います。空気公団の曲って、その世界に入り込んで聴く人が多いから、そこにパフォーマーが出てくることで、聴き手のその世界を壊してはいけないとか、きっといろいろ考えてくれたと思う。
―それって、たとえば小説を映画化するのと似ていますよね。具現化することへのプレッシャーがきっとあったと思う。
山崎:今野さんに、私は「時間」に執着しているとも伝えたんです。今回は作品を立体化することはもちろんだけど、「時間」というテーマも絶対に必要なんだと。何故だったかはうまく言えませんが……。
―音楽を記録することは、まさにその「時間」を留めるというですよね。アルバムの冒頭が時計の鳴る音で始まるのも象徴的でした。
山崎:あ、そういうことです! うまく言ってもらえた(笑)。
ステージ上にメンバーやパフォーマーのいくつもの呼吸があると思ったら、自然とその人達と手を繋ぐような感じになっていって。その輪をお客さんに見せるような感覚でした。(山崎)
―ライブ録音の場にオーディエンスがいると、やはり普段のレコーディングとは演奏する意識も変わってくるのでしょうか?
戸川:人が目の前にいる状態での演奏と、スタジオでヘッドフォンをした状態での演奏では出てくるものがまったく違いました。
山崎:「一人対機材」みたいな感じで録音するときとは違って、ステージ上にメンバーやパフォーマーのいくつもの呼吸があると思ったら、自然とその人達と手を繋ぐような感じになっていって。その輪をお客さんに見せるような感覚でしたね。
窪田:聴いているお客さんとパフォーマーがいて、スタジオには絶対にないような空気で溢れているんですよ。その雰囲気が、演奏のグルーヴに繋がっていたような気がします。
山崎:でも、お客さんすごく静かだったよねぇ。
―きっと拍手なんてしちゃいけないと思ったはずですよ(笑)。
戸川:そうそう。拍手が起こりかけたと思ったら、すぐに止んだりして(笑)。
山崎:そんなにお客さんを緊張させるライブって、どうだったんだろうね(笑)。
窪田:実際に収録されている曲順で演奏していったので、アルバムを通して聴くと、やっぱり演奏の雰囲気も、後半に進むごとに温かくなっていく感じがあって。
―それは僕も感じました。作品全体の流れが、1曲ずつスタジオで録ったものとはまったく違いますよね。
山崎:発売されたものを聴いてから、ライブに行くかどうかを考えるものですよね。それがこのときは、どれも初めて聴かされる曲の上に、それを録音もするっていうんだから(笑)。だから、来てくれた人達にはすごく感謝しています。
―でも、普通は録音の現場ってなかなか立ち入れない場所ですから。工程を見たいという人はたくさんいると思いますよ。しかも今回は普通のレコーディングと違って、演出が加えられたものでもあったから、むしろお客さんに親切なライブだったんじゃないかと。
山崎:そうだったんだ (笑)。あのときの私達は、みんなヘッドフォンをしながらやっていたからね。通常のライブはモニターから音を聴くんだけど、あのときはカウントの音までちゃんとヘッドフォンで拾っていて、そこに集中していたから。
窪田:もちろん、ちゃんといい演奏を録りたいっていう意識もありましたからね。
演奏をサポートしてくれている人達も、空気公団を作ってくれている。だから、私達は「自分達が空気公団です」っていう意識はないんです。(山崎)
―会場で録音して素材を用意したあと、みなさんの作業はどんな段階に入っていったのですか。
窪田:本番以外にリハーサルのテイクも録音していたので、まずは様々なテイクを聴きました。今回はこういうきちっとしたコンセプトが立っていたので、それを踏まえつつ、音の響きとしていいところを何か所か編集していって。あと、ライブ録音とはいっても、曲に必要ならオーバーダビングを厭わないというスタンスだったので、その作業もありましたね。
山崎:あ、そうだ。私、ボーカルをすべて変えたいと思ったんですよ。つまり、自分が歌ったものじゃなくて、他の人が歌ったものにしようと。
―それは空気公団の作品になるんですか(笑)。
山崎:なるなる(笑)。ライブでは私が歌っていたけど、CDではまったく別の人が歌っていたらいいのにと思ったんです。でも、それは反対されちゃって。
―それはしょうがないと思います(笑)。
山崎:(笑)。でも、どうしても男の人の声を入れたくて、そこで参加してもらったのが山本精一さん。それと演奏にtico moon。会場で録音したものだけでもすごく良かったんだけど、もうちょっと作品の通り道を増やすことを考えると、男性にも加わってほしかった。それに、山本精一さんとはずっと一緒にやれたらと思っていたから、このタイミングしかないなと。
―予期しない事態もOKだとはいえ、録音されたものを聴いて戸惑いは何もなかったんですか。
戸川:あんまりなかったと思う。オーバーダビングはしたけど、差し替えは基本的にほとんどやらなかったし。
山崎:というか、差し替えられなかった。やっぱりその場で録ったものの雰囲気が強すぎて。
―つまり、演奏の完成度がかなり高かったんですね。
戸川:そう言われるとハードルが上がっちゃいますけど(笑)。でも、そういうことですね。
窪田:たとえばリハーサルの期間がもっと長かったら、もっと違ったものになっていたのかもしれないけど、今回の制作期間で考えると、演奏が面白くなってくる時期に録音できたと思う。身体に曲が入ってきて、いろんなアイデアが浮かんできた頃にすぐ本番の演奏ができた。だから言いたいことが表現出来ている演奏になった思います。そう言う意味では完成度の高い演奏だったのかも知れません。
―コンセプトを合わせただけで、一発勝負のライブでこれだけ構築された演奏ができるのは、ものすごいバンド力だと思いました。
山崎:それが不思議なもので、演奏をサポートしてくれている私達以外の人達も、空気公団を作ってくれているんですよね。だから、私達は「自分達が空気公団です」っていう意識はないんです。自分達のレーベルを立ち上げる頃に話していたんですけど、空気公団にはずっと「砂山」のイメージがあったんですよ。光が落ちているところに向かって、みんなで「あっちに光があるぞ!」と言いながら、その砂山を移動させているようなイメージ。でも、それはもうやめてもいいと思ったんです。
―それはなぜ?
山崎:動かさなくても、ここに砂山があると伝えればいいんだと思ったんです。光がたまたまその砂山にあたる瞬間もあるかもしれないし、もしかしたらその光の動きもコントロールできるようになれるかもしれないと思って。そう思えたら、考え方が次の段階に進んで。今度は、空気公団って街なんじゃないかと思うようになったんです(笑)。
戸川:あ、あったね(笑)。そんなことをよく話していたな。
山崎:そこに川が流れていたり、山があったりね。だから、空気公団は常に進化しているんです。
戸川:すごく漠然とした進化だけどね(笑)。
―今回のレコーディングを経て、また新たな録音への関心は生まれましたか。
山崎:録音方法はまだ見えてないけど、次はミニアルバムを作るということだけは決めています。もうタイトルも決まっているんですよ。
戸川:タイトル決まっているの? それ、俺も知らなかったよ(笑)。
- リリース情報
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- 空気公団
『夜はそのまなざしの先に流れる』(CD) -
2012年11月21日発売
価格:3,000円(税込)
DDCZ-18401. 天空橋に
2. きれいだ
3. 暗闇に鬼はいない
4. 街路樹と風
5. つむじ風のふくろう
6. 元気ですさよなら
7. にじんで
8. 夜と明日のレコード
9. あなたはわたし
10. これきりのいま
- 空気公団
- イベント情報
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- 『11・21空気公団ニューアルバム発売日記念LIVE』Ustreamライブ生中継
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2012年11月21日(水)
会場:東京都 西麻布 新世界
出演:空気公団
ゲスト:
tico moon
山口とも
※Ustream中継は21:00〜22:00を予定
- プロフィール
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- 空気公団
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1997年結成。現在は山崎、戸川、窪田の3人で活動中。ささやかな日常語、アレンジを細やかにおりこんだ演奏、それらを重ねあわせた音源製作を中心に据えながらも、映像を大胆に取り入れたライヴや、様々な芸術家とのコラボレーションを軸にした展覧会等、枠にとらわれない活動を独自の方法論で続けている。
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