音楽フェス真っ盛りの夏休みを過ぎて、秋に差し掛かろうという頃、多摩センターにある劇場・パルテノン多摩を中心とした1キロ圏内の街中で『多摩1キロフェス2013 PLAY The Town!!』という、パフォーマンスを中心としたフェスが今年から開催される。「なぜ多摩?」というギモンは本文中で説明させていただくとして、このイベント、多摩センター周辺の屋外を巻き込んだ、かなり大規模で異例なものになりそうだ。パルテノン多摩という、ギリシャ・パルテノン神殿を模した劇場の存在感もさることながら、水上ステージでは演劇が上演され、80段という屋外大階段上では、珍しいキノコ舞踊団のダンスやDE DE MOUSEのライブが堪能出来る。劇場内では、ホナガヨウコ×環ROYや明和電機によるパフォーマンス、さらには、かぶりものアーティスト、ニシハラ☆ノリオによるワークショップや体験型展覧会も。自然に恵まれた多摩のロケーションを活かした今回のフェス。その来たるべき展望について、脚本家 / 演出家で今回のフェスティバルディレクターを務めるウォーリー木下を中心に、出演者から、ホナガヨウコ、環ROY、ニシハラ☆ノリオに語ってもらった。
野外だと、変な置物があるからこそ作れる作品とか、邪魔な柵があるからこそ逆に成り立つ作品があるんですよね。なので、そういう作品ばかりを集めたイベントをしたいなと。(ウォーリー)
―まず、『多摩1キロフェス2013 PLAY The Town!!』について、ウォーリー木下さんがフェスティバルディレクターを担当することになった経緯から教えてください。
ウォーリー:主催の劇場、パルテノン多摩では、ずっと続いていた若手劇団の登竜門的なフェスティバルが以前あったんですよ。そこで僕の主宰する劇団が10年前に優勝して、その流れで公演をさせてもらっていたんです。それ以来、パル多摩さんとはずっと交流があって。
環ROY:パル多摩?
ウォーリー:地元の人はみんな、パルテノン多摩は「パル多摩」、最寄り駅の多摩センターは「多摩セン」って言うんです(笑)。去年パル多摩さんで開館25周年のお祭りみたいなことがあって、僕らの劇団も参加させてもらったんですけど、そのときに野外フェス的なことを毎年ずっとされていたことを伺ったんです。水上ステージで狂言や能を上演したり、稲川淳二さんが怪談をされたり、映画を上映していたそうなんですね。僕も野外フェスには海外で何度か出たことがあったので、「それ面白いですね!」って話をしてたら、「実は来年からイベントをリニューアルするので、いいアイデアがあったらぜひお願いします」って言われて。その場でこれまで貯めていたアイデアをばーっと2時間ぐらい話したところ、「ちょっと上司にかけあってみます」って言ってくれて。
―それで実現したと。その、貯めていたアイデアっていうのは?
ウォーリー:いわゆるサイトスペシフィックと呼ばれる、その場所でしか出来ない作品をたくさん集めるっていうことですね。劇場だとサイズも決まっていて照明もあるので、出来ることが限られてくる。でも、野外だと、変な置物があるからこそ作れる作品とか、邪魔な柵があるからこそ逆に成り立つ作品があるんですよね。なので、そういう作品ばかりを集めたイベントをしたいなと。
ホナガ:私もカフェとか、劇場じゃないところで踊ることがあるので、その感覚は分かります。たとえば、ステージに柱があったら邪魔になるけど、外だったら隠れるために使ったり、置いてある椅子を使って踊ったり出来る。なんなら、その場にいるお客さんも共演者的な感じで巻き込めるじゃないですか。
ウォーリー:そういうことですよね。あとは、野外でやっていると、普段演劇やダンスとかに興味のない人たちでも「こんな面白い人たちがいるんだ!?」って、作品に入っていきやすいんですよ。
―入場無料のプログラムもあるので、通りすがりの人が突然出くわすっていうこともありそうですよね。
ウォーリー:そうなんです。だから外でやるっていうのはお客さんにとっても、アーティストやパフォーマーにとっても、新しい発見や出会いをしてもらうことが出来て、ちょうどいいんじゃないかなって思っていて。
友達でROYくんの曲を聴いている人が結構多くて、認識はしてたんですよ。だけど、正直ダンスとラップって、どうしても表現同士がぶつかってしまって、合わせるのが難しいんですよね……。(ホナガ)
―今回のイベントは、多摩という地域ならではのフェスという側面も強いですよね。多摩にはどんなイメージを持っていましたか?
ウォーリー:僕は多摩のようなニュータウンの出身ではなかったので、こういうところに住んでいる人たちが自分たちの街に対してどんな気持ちを持っているのか、初めは正直ピンと来ないところもあったんです。ただ、ここに40年以上も住んでいたり、生まれ育った人ももちろんいるわけで、その人たちにとってここは紛れもない「田舎」だと思うんですよ。
―ニュータウンが「故郷」ってことですよね。
ウォーリー:そうそう。で、そういう地域や街の人たちを巻き込んで新しい何かをやりたいなと思って。今回いろんなジャンルのアーティストの方にたくさん参加してもらうんですけど、基本的に主役は多摩に住んでいる人たちになっていくだろうと。参加型フェスティバルって謳っているんですけど、ただ観るだけじゃなくて、地元の人たちが関わらないと作れないイベントをたくさん用意しています。ワークショップも開催するし、来場者の動きに合わせて光が変化するインタラクティブ大階段というのもあるし、水上ステージでの演劇作品には市民アンサンブルにも出演してもらいます。あと、多摩センター近辺って実は大学が多くて、そこの学生さんたちをフェスティバルに巻き込むこともテーマだったんです。せっかく優れた知能がたくさん集まっているんだから、ぜひ協力してもらおうと。それで、中央大学さんには広報をお願いして、東京工科大学さんにはインタラクティブ大階段の製作で協力してもらっています。
―そんな中で、かぶりものアーティストのニシハラさんは「かぶりものを作ろう」というワークショップをされるとのことです。今回、ワークショップ参加者は出来上がったかぶりものを身につけて、多摩センター駅からパルテノン多摩までパレードをするんですよね。
ニシハラ:そうです。パレードの参加者は、当日家の玄関を開けたときからかぶりものをかぶって来てくれ、ということになっています(笑)。
―ウォーリーさんが演出を手掛けられる、水上ステージでの舞台作品『フール・オン・ザ・ヒル』でも、ニシハラさんが仮面を制作をされますね。これはギリシャ悲劇『ヒッポリュトス=パイドラーの恋』をアレンジした演劇作品ということですが、地元市民が参加するという意味でも、今回のフェスは古代ギリシャ演劇を想起させますよね。しかも、会場がパルテノン神殿ならぬパルテノン多摩……。
ウォーリー:いや、もう、本当にそうなんです(笑)。市民参加型のイベントでパルテノンだったらギリシャ演劇しかないだろうと。で、知り合いに「ごまのはえ」っていう作家がいるので、「ニュータウンと神話を一緒にしたような脚本を書いてくれないか?」って頼んだら、「面白いね」って話に乗ってくれて。で、そうなってくると演出的に仮面が絶対必要だから、ニシハラさんにお願いしようと。西洋的な仮面って、ちょっとグロテスクで怖いけど、ニシハラさんのかぶりものはまた違っていて、グロテスクなところもあるけど、それでいてポップなんですよね。
―そもそもステージが水上だったり、さらに水上ブランコがあったりと、舞台美術もユニークですね。
ウォーリー:水上ステージには水上ブランコが12基くらいあるんですけど、公演があるのは9月27日、28日だけだから、他の期間中には来場者にブランコで自由に遊んでもらえるようになるんです。
―お客さんが実際に舞台上で遊べるというのは面白いですよね。ホナガさんと環ROYさんは、パルテノン多摩大ホールでコラボレーション作品を発表されるとのことですが、そもそもジャンルの違うお二人が、どういった経緯で一緒に作品を作られることになったんですか?
ホナガ:私の周りの友達で、ROYくんの曲を聴いている人が結構多くて、「『かん』ROYっていう人がいるんだな」とは認識してたんですよ(笑)。それで、私も聴いてみたらすごく良くて、実は共通の知り合いも山ほどいることが分かって。いつか何か一緒にやっても面白いね、って言ってたんですけど、正直ダンスとラップって、どうしても表現同士がぶつかってしまって、合わせるのが難しいんですよね……。私もバンドとか生演奏と一緒にやることには慣れているんですけれど、ボーカルが入ると途端に主張が強くなる。でも、ROYくんの曲はすごく好きだし、ちょうどパルテノン多摩からお話をいただいて、「あれ? やるなら今じゃない?」と思って。
―ホナガさんがラップに挑戦し、環ROYさんがダンスもする、ということだけは伺っているんですが、どんな内容になりそうなんですか?
ホナガ:いや、もう、今話せるのはそこまでです。とりあえず、タイトルだけ先に決まっていて。ひらがなで『かみあわない』っていうんですけど。
―それ、嫌な予感がしますね……。
環ROY:しますねぇ……。
一同:(笑)
ホナガさんはダンサーだから何回ポーズをとっても体のラインがちゃんと形になってるんですよ。これまで漠然と見てたけど、一緒に並んで写真に写ってみると俺すごいへろへろだなって思って(笑)。(環ROY)
―『かみあわない』というのは、人と人とはそんなに簡単に分かり合えないっていうことを前提でタイトルをつけた、ということでしょうか?
ホナガ:そうですね。全然別々の分かり合えないもの同士が、頑張って一緒に作品を作る行為って素敵だなって思うんです。やっぱりコラボレーションって相性が良いもの同士でやりがちじゃないですか。でも、そうじゃなくて、表現がぶつかり合うもの同士が一緒にやることで、何か新しい言語を探せないかな、っていう前向きな気持ちがあるんです。もちろん、お互い思い通りになることばかりじゃないけど、だからこそ上手な付き合い方を考えるのが面白いんですよね。
―お互いの接点を探る作業が楽しい、と。
ホナガ:それを見つけるために私もラップにチャレンジするし、ROYくんも身体表現をちょっとかじってみようっていうことをやってます。そうすると、お互いのやっていることがいかに難しいかも分かるじゃないですか。この前試しに、打ち合わせの会話をラップでやってみたんですけど、まあ、恥ずかしかったですね(笑)。普段やってないことにチャレンジすると、気恥ずかしさと戸惑いがすごい。宣伝用に撮った写真でも、ROYくんに変わったポーズをとってもらってるんですけど……。
環ROY:いやー、大変だった。
ウォーリー:恥ずかしかったですか?
環ROY:いや、恥ずかしさは全然ないんですけど、ホナガさんはダンサーだから何回ポーズをとっても体のラインがちゃんと形になってるんですよ。これまでダンサーのポージングって漠然と見てたけど、一緒に並んで写真に写ってみると俺すごいへろへろだなって思って(笑)。ただ立っているだけなのに、次の日すごい筋肉痛になってた。
ホナガ:そうなんだ(笑)。
環ROY:それだけでも、結構びっくりしちゃって。その後、家に帰ってからコンテンポラリーダンスの映像をいくつか見たんですけど、そうすると解釈がすごく広がるんですよ。山海塾の映像を見て、「ああー、この人たちって瞬間瞬間のラインとか、そこに至る流れとかをめっちゃ探求してるんだな」って思えたりして。
―さっそく、コラボレーション効果があらわれてますね(笑)。最後に、これまで出た以外に『多摩1キロフェス』の見どころがあれば教えてもらえますか?
ウォーリー:プログラムも展示も多いので、近辺を歩いているだけでも絶対に面白いものが見つかると思うんですよね。特にお薦めなのが、元々パル多摩にあるマジックサウンドルームです。オルゴールの原型みたいな大きな自動演奏楽器10台の演奏が聴けるんですけど、100人のオーケストラが一斉に演奏しているようなド迫力の音が聴けるんですよ。水上ステージもそうなんですが、パル多摩って都心にはないような、すごい装置や場所がたくさんあるんですよ。
―そういう風に、元々パルテノン多摩にあった施設をそれぞれのアーティストが有効利用しつつ、新作も見られるのが嬉しいですよね。
ホナガ:そう。せっかくお客さんに多摩まで来てもらうんだから、ここでしか観られないものを観てもらいたいなと思って新作にしたんですよ。しかも、このコラボレーションは次いつやるか分からない、というようなものを。
ウォーリー:それは本当にそうで。こういうフェスに出る作品って、既にどこかにあるものを持って来てやることが多いんですけど、僕はここで制作をしたものを見せられるのが一番いいと思ったんですよね。
多摩って言っても広いので分かりづらいかもしれないですけど……。パル多摩は多摩センターにあるんですよね。(ニシハラ)
―なるほど、楽しみです。最後に何か『多摩1キロフェス』について一言あればどうぞ。
ホナガ:「多摩はそんなに遠くないからみんな来てね!」って思います。急行に乗れば、新宿から30分ちょっとですからね。思ったより遠くない多摩。で、来てくれた人が多摩に馴染みが湧いたらいいですよね。「パル多摩」「多摩セン」って言葉がもっと多くの人に馴染まれて言われるようになったり。
ウォーリー:確かに、多摩ってちょっと遠い街だと思われているじゃないですか。でも、音楽フェスだって、みんな遠くても行きますよね。だから、『多摩1キロフェス』も、朝から来て夜までいられるような、1日滞在型のフェスにしたいんです。多摩は意外と自然が多いので、ぶらぶら散歩する場所も公園もたくさんあるから、1日中いても飽きないんですよ。
ニシハラ:あと、多摩って言っても広いので分かりづらいかもしれないですけど……。パル多摩は多摩センターにあるんですよね。
ウォーリー:それは強調しておかないと。たまにパル多摩の場所が分からなくて、「今、多摩プラーザにいるんですけど」って電話してくるお客さんがいるらしいんですよ(笑)。『多摩1キロフェス』は、多摩センターでやります! って書いておいてください(笑)。
- イベント情報
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- 『多摩1キロフェス2013 PLAY The Town!! 多摩のまちなかで起こるパフォーマンスの祭典』
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2013年9月21日(土)〜9月28日(土)(9月21日はプレオープン)
会場:東京都 多摩(以下同)
きらめきの池特設水上ステージ、パルテノン多摩大ホール、パルテノン多摩大階段、パルテノン大通り・十字路、多摩中央公園など『PLAY on the waterシリーズ「フール・オン・ザ・ヒル」(ギリシャ悲劇「ヒッポリュトス=パイドラーの恋」参照)』
2013年9月27(金)、9月28(土)各日18:00開演
会場:東京都 多摩 きらめきの池特設水上ステージ
作:ごまのはえ(ニットキャップシアター)
演出:ウォーリー木下
出演:
茂山童司
及川健(studio life)
長野海(青年団)
市民アンサンブル
ほか
演奏:キッシュロレーヌ(スティーヴ エトウ+トンチ+トヨタナチホ)
アートディレクション:黒田武志
舞台美術:友井隆之
映像:吉光清隆
仮面製作:ニシハラ☆ノリオ
料金:一般3,500円 パルテノン多摩友の会(アテナクラブ)3,000円 大学生2,500円 小・中・高校生1,500円(当日券は500円増し)
※未就学児入場不可
※小雨決行、荒天中止『ショーケース・パフォーマンス「No border!!〜ワクを超える表現者たち〜」』
2013年9月28日(土)14:00開演
会場:東京都 多摩 パルテノン多摩 大ホールステージ
出演:
明和電機
WRECKING CREW ORCHESTRA EL SQUAD
オリジナルテンポ
ホナガヨウコ×環ROY
料金:一般3,500円 パルテノン多摩友の会(アテナクラブ)3,000円 大学生2,500円 小・中・高校生1,500円(当日券は500円増し)
※4歳以上有料(3歳以下膝上鑑賞無料)『ダンス×サイトスペシフィック「階段で踊る。踊り場で踊る。」』
2013年9月27日(金)17:00開演
会場:東京都 多摩 パルテノン多摩 大階段ステージ
出演:珍しいキノコ舞踊団
2013年9月28日(土)20:00開演
会場:東京都 多摩 パルテノン多摩 大階段ステージ
出演:DE DE MOUSE
料金:各公演 無料『パフォーマンス「セントラル・プレイ・マーケット」』
2013年9月27日(金)、9月28日(土) 各日11:00〜18:00まで1時間ごとに開演予定
会場:東京都 多摩 パルテノン多摩 十字路上ステージ
上演団体:公募によって募集
料金:無料※以上4つのステージのほか、6つのプログラム『しでかすおともだちと謎の人たちのパレード』『遊ぶワークショップ・セレクト3』『体験する展覧会』『3つのプレイルーム』『水上ブランコで遊ぼう!』『インタラクティブ大階段』を予定、詳細は『多摩1キロフェス2013』オフィシャルサイト参照
- プロフィール
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- ウォーリー木下(うぉーりー きのした)
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1993年、神戸大学在学中に「劇団☆世界一団」を結成。現在は「sunday」(劇団☆世界一団を改称)の代表で、全作品の作・演出を担当。戯曲家・演出家として、外部公演も数多く手がける。並行してノンバーバルパフォーマンス集団、「THE ORIGINAL TEMPO」のプロデュースを行い、エジンバラ演劇祭にて5つ星を獲得。その後、スロベニアや韓国、ドイツなどと国際共同製作を行い、海外からも高い評価を得ている。また、2011年に『PLAY PARK―日本短編舞台フェス―』を立ち上げるなど、さまざまな演劇祭でディレクターを務めている。最近では新生・東京パフォーマンスドールPLAY×LIVE『1×0』の演出も行う。
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- ホナガヨウコ
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ダンスパフォーマー/振付家/モデル。『ホナガヨウコ企画』代表。実験的でありつつポップな振付と、相反する様に荒々しく激しい自由なソロダンスに定評がある。2001年頃から音楽と身体をセッションさせて情景を描き出す『音体パフォーマンス』という、楽器の生演奏を多く取り入れたライブ感のある舞台作品を発表。その他、カフェで注文を受けて踊る『カフェでダンスがオーダーできます』や、ショートムービー『dancing彼女』など、ユニークな発想でパフォーミングアートの新たな可能性を追求している。
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- 環ROY(たまき ろい)
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MC / ラッパー。宮城県出身。東京都在住。これまでに音楽作品として、最新作『ラッキー』を含む4枚のフルアルバムを発表する。第15回文化庁メディア芸術祭大賞受賞作品『スペースバルーンプロジェクト』へ参加、楽曲提供を行う。FUJI ROCK FESTIVALをはじめとする様々な大型音楽イベントへ出演する。その他、全国各地、様々な場所にてパフォーマンスを行う。蓮沼執太フィルへの加入でも話題を呼ぶ。
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- ニシハラ☆ノリオ(にしはら のりお)
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1971年福岡生まれ。1995年よりかぶり物をメインに造形の制作に携わり始め、数々のテレビ番組、イベントなどのかぶり物、舞台オブジェを世に送り出す。2003年に写実の世界での勉強を経験した後、2004年より個人での作家活動を中心に行なう。
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