インディー精神が『パリコレ』で花開く。UNDERCOVERの25年

今年で25周年を迎えたファッションブランド「UNDERCOVER」の回顧展『LABYRINTH OF UNDERCOVER』が、12月23日まで東京オペラシティ アートギャラリーにて開催されている。同ブランドを主宰するデザイナーの高橋盾が、これまで手がけてきたコレクションアーカイブやドローイング、映像などがところ狭しと展示されており、会場に一歩足を踏み入れた途端、まるで彼の脳内を覗き込んだような錯覚を誰もが覚えるだろう。

Sex Pistolsと、そのメンバーが着ていたヴィヴィアン・ウエストウッドの服に衝撃を受け、ファッションの世界へとのめり込んでいった高橋のデザインには、「美」と「醜」が渾然一体となった魅力がある。それは、着る人のなかにある「歪み=本質」をも引き出す力を持っており、四半世紀にもわたって人々を魅了し続けてきた理由の1つでもある。音楽や映像、社会現象など、あらゆる事象にインスパイアされた作品で、日本を代表するファッションデザイナーとなった高橋。いまなお進化し続ける彼の、クリエイティビティーの核に迫った。

単に綺麗なドレスには興味がなくて。綺麗の裏にある醜い部分、相反する感情やイメージを混ぜるようにしています。

―UNDERCOVERの回顧展『LABYRINTH OF UNDERCOVER』を拝見して、まず驚いたのが「動線がない」ということです。美術館の方によれば、こうやって会場を細かく区切って迷路状にしたり、動線を壊すというのは「禁じ手」らしいんですよ。美術館側からはまず出てこないアイデアで、そういう意味でも今回の展覧会は画期的だと。

高橋:そうだったんですか(笑)。本当はもっと細かく区切りたかったんですけどね。単にコレクションをズラーッと並べても、かえってわかりづらいと思ったので。それに今回は、服もあればドローイングもあるし、デザインノートもある。細かく分けたほうが見やすいんじゃないかなって。

東京オペラシティ アートギャラリー『LABYRINTH OF UNDERCOVER』展示風景
東京オペラシティ アートギャラリー『LABYRINTH OF UNDERCOVER』展示風景

―会場内は、まるで高橋さんの脳内を覗き込んでいるようでもありました。辞書のように分厚い無地のノートの展示も圧巻でしたね。デザイン画のスケッチやメモ、雑誌の切り抜きなどアイデアの素がギッシリ詰め込まれていて。1シーズンで1冊使い切るそうですが、アイデアや着想は普段どんなところから得ているのでしょうか。

高橋:それは本当に様々ですね。(鏡の破片が刺さった)「HURT」(2015-16秋冬)は、普段着のなかに感情的なもの、あの場合は「痛み」を差し込みたかったんです。最新のコレクションである「EVIL CLOWN」(2016春夏)は、The Rolling Stonesの映像作品『ロックンロール・サーカス』からインスパイアされました。自分のなかにある多面的で混沌とした部分を、少しずつ出していけたらと思っています。

「HURT」(2015-16秋冬)
「HURT」(2015-16秋冬)

デザインノートの展示
デザインノートの展示

―「HURT」は、突き刺さった鏡の破片とその反射が印象的でしたが、2015年のコレクションで「痛み」という感情を差し込もうと思ったのはなぜでしょうか。僕は勝手に「戦争」や「テロ」をイメージしたんですが。

高橋:じつは政治、社会的なメッセージはまったくこめていなくて、なんか「怖い服」を作りたいなと。それで、自分にとって「怖い」とはなんだろう? それを服に落とし込むとしたら? など、純粋にデザインと向かい合った結果ああなったんです。

―UNDERCOVERのデザインには、これまでにも怖い要素や、グロテスクな要素ってあったと思うんですよね。

高橋:それはありますね、常に。単に綺麗なドレスっていうのには、まったく興味がなくて。綺麗の裏にある醜い部分、相反する感情やイメージを混ぜるようにしています。というか、自然にそうなってしまうんですけど。だから、いろんな面が(作品から)見えてきているのだと思う。「可愛いけど、なんか怖い」とか。でも人間ってそういう多面性のある生き物じゃないですか。

「GRACE」(2009春夏)
「GRACE」(2009春夏)

―当時インスタレーションで発表された「GRACE」(2009春夏)に登場する、エイリアンのようなクリーチャーはその極みですよね。人間ではない謎の生命体の視点で世界を見つめている物語になっています。アンチヒーローである「UNDERMAN」(2011春夏)なども印象的でした。

高橋:「UNDERMAN」は、小さいころに好きだった特撮ヒーローからのオマージュです(笑)。戦隊シリーズとか、『超人バロム・1』とかありましたよね。自分の子どもとそういうテレビを一緒に見ている横で、「あ、これ自分でヒーローキャラクターを作ってUNDERCOVERで発表したら面白いな」って思いついたんです。このコレクションでは全36枚のカードセットやフィギュアも作りました。

「UNDERMAN」(2011春夏)
「UNDERMAN」(2011春夏)

―そういう「ユーモア精神」も、UNDERCOVERには散りばめられていますよね。「SCAB」(2003春夏)でモチーフにしていたブルカ(イスラム文化圏で用いられる女性のヴェール)は、おそらくニューヨークの同時多発テロやイラク戦争にも少なからずインスパイアされたものだと思うのですが、そこにアイコニックな「クマ」のキャラクターが描かれていたり、カラフルだったりする。シリアスなテーマでも、ユーモア精神は忘れていないというか。

高橋:そうですね。人間の感情のなかでも「ユーモア」はとても大切だと思っています。ちなみにあのブルカはシースルーになっているんですよ。ブルカって本来は透けてはいけないのだけど、そこには「女性の解放」というメッセージも含まれているわけです。

Sex Pistolsのように、ファッションと音楽が密接にリンクしていることに、ものすごく共感した。

―高橋さんは音楽が好きで、UNDERCOVERと音楽は切っても切り離せない関係にあると思いますが、音楽に目覚めたキッカケは?

高橋:小学生のころからずっと付き合っている、地元の友人グループがいるんですが、そのなかの一人の家に行ったら、お兄さんの部屋にThe ClashやLed Zeppelinのポスターが貼ってあったんですね。そのお兄さんの影響でいろんな音楽を聴きはじめ、まずThe Beatlesに夢中になりました。特に『The Beatles』(通称『ホワイト・アルバム』)には衝撃を受けましたね。

「PRETTY HATE BIRD」(2015春夏)
「PRETTY HATE BIRD」(2015春夏)

―『ホワイト・アルバム』のアルバムジャケットはデザイン的にもインパクト大ですよね。前作『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』の極彩色から、いきなり真っ白という。

高橋:そうそう。同じ意味でSex Pistolsの蛍光色のレコードジャケットにも驚きました。ファッションへの興味もパンクカルチャーの影響ですね。小学生のころから、近所の絵画教室で絵を習っていて、家でもずっと絵を描いているような子どもだったんですが、同時に洋服も好きになって「自分でデザインしたい」と思うようになりました。段ボールやタオルで服を作っていましたよ(笑)。高校に入ると、2つボタンの制服を3つボタンに直したり、パンツを細く直したりもしていましたね。

―音楽が入口となり、パンクファッションも好きになった?

高橋:パンクファッションというより、ヴィヴィアン・ウエストウッドのデザインが好きだったんです。Sex Pistolsのメンバーが着ていたのは、ヴィヴィアンが1976、77年という短い期間に作っていた「SEDITIONARIES(セディショナリーズ)」というブランドの服なんですが、僕が高校生のころ、その権利を日本の会社が買って再発したんですよ。「あのSEDITIONARIESが着られるのか!」と興奮して、お金を貯めて買いに行きました。Sex Pistolsは、ヴィヴィアンのファッションと、当時の夫でSex Pistolsのマネージャーでもあったマルコム・マクラーレンが作ったバンドとも言えるわけですけど、ファッションと音楽が密接にリンクしていることに、すごく興味が湧いて。ちょうどその後、日本ではヒステリックグラマーも登場したり、ストリート、カルチャー、アートを融合し、服に落とし込むっていうやり方に、ものすごく共感しました。

「MELTING POT」(2000-2001秋冬)
「MELTING POT」(2000-2001秋冬)

東京オペラシティ アートギャラリー『LABYRINTH OF UNDERCOVER』展示風景
東京オペラシティ アートギャラリー『LABYRINTH OF UNDERCOVER』展示風景

自分が本当にやりたいことだし、「自信」じゃないけど、「やってみたい」っていう気持ちのほうが強かった。

―高校卒業後、上京して入学した文化服装学院では、同じように「音楽とファッション」を結びつけて捉える仲間には出会えましたか?

高橋:それがほとんどいなくて、ちょっとびっくりしましたね。ちょうどバブル景気で、ボディコン全盛の時代だったから(笑)。それでも少しだけ音楽好きの連中がいて、一緒にクラブに行くようになりました。大川ひとみ(MILK、MILK BOYのディレクター)さんや、藤原ヒロシくん、後輩のNIGOとか、みんな音楽つながり。昼は学校で服の作り方を学び、夜はクラブへ遊びに行く日々。そこで知り合った人たちの影響が、未だに大きいですね。学校の成績は全然よくなかったですよ。真面目にやってなかったので話にならなかった(笑)。

―(笑)。

高橋:デザイナーにはなりたかったけど、学校の勉強は自分が思い描いていたのとはまったく違って。デザインを学ぶというよりは、デザインをするために有益な技術を学ぶ場でしたね。コンテストといった類いのものにも、自分では興味が持てなかった。

「BUT BEAUTIFUL….」(2004-2005秋冬)
「BUT BEAUTIFUL….」(2004-2005秋冬)

―じゃあ、賞をとって業界に認められて……という正攻法とはまったく違うフィールドから活動をはじめたんですね。

高橋:そう考えるとだいぶ違いますね。もし正攻法を選んでも、自分のやりたいことはできないと確信していた部分もありました。というのは、最終学年で企業研修があって、ある企業で1週間の実地体験をしたんですけど、「これは絶対ムリだな」と思ってしまったんです(笑)。だったら自分でなにかをはじめて、お金がなくても楽しくやったほうがいいなと。ブランドを立ち上げるぞ、と意気込んでいたわけではなかったのですが、そのころすでにUNDERCOVERという名前で、Tシャツとかを作っていたので、それを知り合いのお店に卸していくことにしたんです。わりと自然な流れだったのかもしれません。

―企業研修が、正攻法という退路を断つキッカケにもなった?

高橋:それはありますね(笑)。大企業で下積みして、デザイナーのアシスタントになって、ある程度任されていく道があることは学校で教わりましたけど、その手順は自分には絶対に合わない。

―インディペンデントでやっていくことに対しての不安はありましたか?

高橋:特になかったですね。というか、なにも考えていなかった。先のことなんてわからないじゃないですか。ダメかもしれないけど、うまくいくかもしれない。「だったらやってみよう」っていうタイプなんです。自分が本当にやりたいことだし、「自信」じゃないですけど、「やってみたい」っていう気持ちのほうが強かった。

震災以降、「服を作ることを通して、世の中とリンクする」ことを、さらに強く意識するようになりました。

―今回の展覧会でも、東京と「パリコレクション」で発表した、レディースを中心に構成していますが、UNDERCOVERが、レディースをデザインするようになったきっかけは?

高橋:やっぱり川久保玲(COMME des GARCONS)さんや、マルタン・マルジェラの仕事を知ったのが大きいですね。既成概念を超えた表現というか、いままでの考え方が全部吹っ飛んじゃうような服を作りたいと思ったときに、メンズだけだとなかなか難しい。自分のキャパをもっと広げたモノ作りがしたかったんです。レディースのほうが縛られずにいろんな服が作れますし、アレンジの幅が広いんですよ。

「SCAB」(2003春夏)
「SCAB」(2003春夏)

「SUMMER MADNESS」(2008春夏)
「SUMMER MADNESS」(2008春夏)

―そうなってくると、生活品としての「服」をデザインする感覚とは、また違ってくるのでしょうか。もう少し「作品」というか、自分の世界観を投影させていくというか。

高橋:そうですね。もちろん「服」なんですけど、ただ「服」を作るのとは違う。ランウェイショーも含めさまざまな要素で構成する世界観ですよね。2003年春夏シーズンから『パリコレクション』に出すようになってからは、自分にしかできない世界観をより意識するようになりました。でも「一本筋を通す」というより、僕のなかには常にいろんなアイデアがあって、そこから「今回はこれ」ってチョイスして広げていくというか。「一貫して自分はこれ」っていうものは、自分ではよくわからない。今回の展覧会を観て「いろんなことやっているけど、UNDERCOVERっぽい」って感じてもらえたら、それが自分なのかなとは思いますけど。

―UNDERCOVERの服が似合う女性像って、共通している部分があるようにも感じるのですが、高橋さんご自身でなにかイメージされていることはありますか?

高橋:うーん、たとえば自分の奥さんとか……っていうと、ちょっとクサいんですけど(笑)。でも、一番近くにいる人だし、着て喜んでもらえたらとは思いますね。あとは周りの友だち……ほんと、狭い範囲ですよね。スタッフもそうですけど、周りの人が喜んで興味を持ってくれることが嬉しいし、大切なモチベーションになっています。もちろん街で着てくれている人を見るのが一番嬉しいです。やはり自分の世界観に共感してくれる人に着てほしい。

「BUT BEAUTIFUL II」(2005春夏)
「BUT BEAUTIFUL II」(2005春夏)

―2012年にユニクロとのコラボ「UU(ユニクロ アンダーカバー)」が実現して、「家族」をテーマにキッズラインを展開したのは、震災の影響が大きかったのではと思うのですが、実際のところ心境の変化はありましたか?

高橋:ありましたね。震災直後は会社の状況としてもかなり厳しい時期でしたし、精神的にも「これは服を作っている場合じゃないな」って悩んだりもしました。でも、自分ができることは服を作ることだし、それによって喜んでくれる人がいるということが、大きな支えになりましたね。「服を作ることを通して、世の中とリンクする」ことを、さらに強く意識するようになった。震災の後、ショーを少しお休みしていたんですけど、再開してからはさらにパワーがついた気がします。

松田優作さんや内田裕也さんは、歪んでいるのに、それをコントロールしてちゃんとマスへ伝えている。僕もそうありたい。

―展覧会のステイトメントに、「自分の核になる要素はすべて歪んでいます」とあったのが、とても印象的でした。この「歪み」はパンクでいうところの「反抗精神」のことかと思ったのですが。

高橋:ええ。中学生のときに影響を受けた音楽や映画、そのなかにある反抗精神的なものが、やはり自分の軸になっているということですね。メジャーなんだけど「歪み」があって、完璧をあえて望まない考え方というか。たとえば、松田優作さんや内田裕也さん。内田裕也さんには何度もお会いしていますが、あの人って世の中に対して反抗しつつ、1980年代初頭はテレビ業界や音楽シーンの中心で、ちゃんとカルチャーを作り上げているんですよ。歪んでいるのに、それをコントロールしてちゃんとマスへ伝えている。自分もそうありたいですね。ただぶっ壊れているだけとか、地下に潜ったままではなく、アンダーグラウンドな考え方をメインストリームに広めていきたい。

「ANATOMICOUTURE」(2013-2014秋冬)
「ANATOMICOUTURE」(2013-2014秋冬)

―きっと高橋さんの根底には、ユーモアだったり、ポジティブなものがあるから、どんなに歪んでいてもそこでは終わらないんじゃないかと。

高橋:そこはデカイと思う。すごく大事ですね。僕自身はネガティブな発言が多いですけど(笑)、基本はポジティブな人間なので。

―同じくステイトメントには、「幼いころにハードコアな友人たちから授かった『かっこいいことはなんてかっこ悪いんだろう』という思考」ともあります。ここで引用されているのは、早川義夫さんのソロアルバムのタイトルですよね。

高橋:世の中で「かっこいい」と言われているものに対する違和感は、小学生のころから変わらずありますね。でも、それはいまのほうが強いかな。どんどん文化が衰退しているような気もするし……。自分が子どものころは、お茶の間に流れているヒット曲にも趣があったと思うんですよ、歌謡曲にしても演歌にしても。もっと「大人」でしたよね?

―ジュリー(沢田研二)みたいに、メジャーだけど少し危険な匂いも放っている人、いないですよね。ところで、多くのブランドは、気鋭のデザイナーを起用して新陳代謝をはかりますが、UNDERCOVERは25年間ずっと高橋さんが最前線で作っている。これってすごいことだと思うんですよ。ある意味、一人で新陳代謝をし続けているわけじゃないですか。

高橋:僕自身好きなんですよね、新陳代謝が(笑)。常にフレッシュでいたいですね。内面的にも、周りから見た存在としても。

東京オペラシティ アートギャラリー『LABYRINTH OF UNDERCOVER』展示風景
東京オペラシティ アートギャラリー『LABYRINTH OF UNDERCOVER』展示風景

―一方で、常に歪みを持ったUNDERCOVERが25年続いたということは、「歪み」を求める人が25年間ずっといたということですよね。

高橋:そういう人は、これからも永遠にいると思います。僕の服に興味を持ってくれる人が永遠にいる、ということではなく(笑)。ヘンなものに興味を持つ人って、思っているよりも多いんじゃないかなと。普通の格好をしていても、性癖じゃないですけど、みんなそれぞれ「歪み」を持っている。そこにどうアプローチしていくか? ということに関しては、他のブランドよりも「気になる」って思わせやすいのかもしれない。

―いまって、なんでも「フラット=均一化」させようという動きが強いですが、そのなかにあってUNDERCOVERの服は、着る人の「歪み」を引き出すトリガーのようですね。

高橋:そうありたいですね。あと、僕のなかで興味の対象がどんどん広がっているのも、長く続けられている秘訣ですね。無理に広げているわけではなく、映画でも音楽でも服でも、探究心が人一倍あるのは大きい。そうやって蓄積してきたものが、コレクションを発表するごとに混じり合っていく。だから、1つの服にさまざまな側面があって、いろんな匂いがするのだと思います。

イベント情報
『LABYRINTH OF UNDERCOVER“25 year retrospective”』

2015年10月10日(土)~12月23日(水・祝)
会場:東京都 初台 東京オペラシティ アートギャラリー
時間:11:00~19:00(金、土曜は20:00まで、入場は閉館の30分前まで)
休館日:月曜(月曜が祝日の場合は翌火曜)
料金:一般1,200円 大・高生800円
※中学生以下無料
※障害者手帳をお持ちの方および付添1名は無料

プロフィール
高橋盾 (たかはし じゅん)

1969年群馬県桐生市生まれ。1990年、文化服装学院在学中にUNDERCOVERをスタート。1994年『東京コレクション』デビュー、1997年『毎日ファッション大賞新人賞・資生堂奨励賞』を受賞。2001年『毎日ファッション大賞』を受賞。2002年『パリコレクション』初参加。2009年、『第76回ピッティ・イマージネ・ウオモ』に特別ゲストとして参加。2013年、2度目となる『毎日ファッション大賞』を受賞。



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