父親の影響で幼少期よりブルースやルーツロックに触れてきた、沖縄県伊江島生まれのシンガーソングライター、Anly。2015年11月にメジャーデビューして以降、スキマスイッチとコラボレーションした最新シングル『この闇を照らす光のむこうに』まで5枚のシングルをリリースしてきた彼女が、満を持して1stアルバム『anly one』を完成させた。
今回は、彼女の才能にいち早く反応していたというマキタスポーツに登場願い、ユニークな音楽性を持つ彼女の魅力と非凡さについて語ってもらいながら、彼が気になっているという彼女の才能の「秘密」について、マキタ自身の表現活動を踏まえつつ、本人に直接問いかけてもらった。
Anlyちゃんの曲は、なにか生き物みたいな感じがするんですよ。(マキタスポーツ)
―マキタさんがAnlyさんの存在を初めて知ったのは?
マキタ:僕がやっているラジオ番組(TBSラジオ『TOKYO JUKEBOX』)のゲストに、Anlyちゃんが来てくれたんですよ。で、事前にいただいていた音源を聴かせてもらったときに、「わっ、この子はすごいな」ってホントに思いまして。ルーツロック系というか、わりと泥臭いアーシーな音楽を聴いてこられたのかなって。
Anly:伊江島にいた頃は、父が聴いているロックとかブルースが、私にとっての最新音源みたいな感じだったので(笑)。あとは、米軍のラジオでカントリーのカウントダウン番組とかを聴きながら、子ども時代を過ごしていました。なので、小さい頃からエリック・クラプトンとかCCR(Creedence Clearwater Revival)とかZZ TOPとか、そういう音楽ばっかり聴いていたんですよね。
マキタ:それ、もう完全におっさん好みだから(笑)。Anlyちゃんは、もう、娘みたいなもんですよ。
Anly:(笑)。
―いつからギターを弾いて歌い始めたんですか?
Anly:5歳ぐらいのときに、父が沖縄本島に渡ってギターを買ってきてくれたんですけど、なかなか弾き方を教えてくれなくて。「いつコードを教えてくれるのかな?」って思いながらずーっと待っていたら、小学校低学年ぐらいのときにやっと教えてくれて……そこからですね。
マキタ:お父さんの好きなものをちゃんと受け継いでくれているのはいいよね。俺も娘がいるんだけど、ギターを教えようとすると逃げるんだよ。素直に聞いてくれない(笑)。
Anly:うちは逆でした。私はこれ見よがしに父の部屋の前でギターを弾いているのに、父は「ちょっと今忙しいから」みたいな感じで、素通りしていったりして……。
マキタ:ああ、そういうほうがいいのかな。ツンデレじゃないけど(笑)。
―マキタさんは、Anlyさんのアルバムをどんなふうに聴かれましたか?
マキタ:すごくポップだなって思ったんですけど、どこかやっぱり「ん?」って思うところがあって。Anlyちゃんの音楽って、優等生的なものではないんですよね。大衆性があって耳馴染みがよくて、カラオケで歌いたくなる音楽なんだけど、実は誰もが歌えるものにはなってないというか。
Anly:ああ……よく言われます。
マキタ:カラオケで歌っても、歌自体を乗っ取ることはできないと思うんですよね。あと、たとえば“カラノココロ”とか、なにか生き物みたいな感じがするんですよ。ある種のキャッチーさがあって、街角とかで普通に流れていてもいいんだけど、「なんだ、この生き物は?」みたいな、飛び出してくるような感じがあるというか。
―ちょっと変わったタイプのシンガーソングライターであることは間違いないと。
マキタ:うん。あと、曲として自立している感じがします。J-POPのなかには、アレンジが過保護な状態で成立しているような曲とかも結構あると思うんです。でも、Anlyちゃんの曲は、そういうものを全部脱がしていっても、ちゃんと曲が自立できるものになっていると思いますね。
男の子は、「ただ、女の子にモテたい」っていう。それは男の子として正しいことだと思うのね。(マキタスポーツ)
―Anlyさんの「歌いたい」という感情は、どこから湧いてきたものなのでしょう? 女の子のその感情と、男の子がギターを始める理由は、また別ものなのかなと……。
マキタ:あ、それは俺も聞きたいね。男の子の場合は、ホントによくある話で、「ただ、女の子にモテたい」っていう。
Anly:ははは(笑)。
マキタ:そんなもんですよ。そうじゃなかったって言うやつは、「ホントかよ?」って思うし、それは男の子として正しいことだと思うのね。でも、女の子の場合はどうなのかなって。
曲が完成すると、その曲が自立して人みたいになるんですよ。(Anly)
―最近は、「ギタ女」なんて言葉もありますし。
Anly:私の場合は、自然にそうなっていった感じなんですよね。今思えば、恵まれてたんだなと思います。父と母も、私が「歌をやりたい」って言ったら、「まあ、そうなると思ってたよ」みたいな感じだったので。だから、他の方はどういうきっかけで歌手を目指すようになったんだろうって……逆に気になります。
マキタ:まあ、誰かが作った曲を上手に歌うシンガーと、シンガーソングライターっていうのは、やっぱりちょっと違うと思うんだよね。自分で詞曲を作り出すっていうことは、自分の内側になにかがあるわけじゃない? そのなにかが、知りたいんだよ。俺は男だから、どうしても男性原理で考えてしまうけど、女性のシンガーソングライターは、どういう感じなのかなって。
マキタ:やっぱり自作自演で歌うというのは、自分の内なるものを出して歌にすることだから、それをやろうと思う人は、ある意味普通じゃないと思うんですよね。それを恥ずかしいと思うのが普通というか、それをしない人の人生が、いっぱいあるわけじゃないですか。その恥ずかしさを飛び越えてまで表現したいものっていうのは、なんなんだろうって。
―女子の場合は、やっぱり「モテたい」とは、ちょっと違うんですかね?
マキタ:「モテたい」までいかなくても、みんなからチヤホヤされたいとか、あの人に振り向いてもらいたいとか、そういうのはなかったの?
Anly:うーん……私の場合は、ひとりっ子で寂しかったっていうが大きい気がします。子どもの頃の遊び相手がギターだったというか。結局、歌うことしか私の寂しさを満たしてくれるものがなかったんだろうなって。あと、これは今もある意識なんですけど、曲が完成すると、その曲が自立して人みたいになるんですよ。
マキタ:自分の子どもみたいな感じっていうこと?
Anly:そう。子どもが生まれて、歌うたびに大きくなっていって、いろんな人の心を通り抜けて、いつのまにかまた自分のところに戻ってくる、みたいな意識があって。だから、一度曲ができてしまったら、どこか私のものではない感じもするんですよ。
マキタ:すごいな……Anlyちゃん、いくつだっけ?
Anly:二十歳です。
マキタ:だよね。二十歳でもう、そんなことを考えてるんだ……。
Anly:それに、昔作った曲とかって、なにを言ってるのか全然わからない曲があったりするんですよ。
マキタ:えっ、どういうこと?
Anly:ダラッとしているときに自然にできたブルースみたいな曲を、自分でもかっこいいなと思いながら歌っていたんですけど、歌詞自体はなにを歌っているのか全然わからなくて。でも、そういう曲を東京で歌ったときに、「あ、なるほど、こういうことを歌ってたんだ」と思う瞬間があったんです。なにかやっと意味がわかったみたいな。
マキタ:自分のなかで、ようやく腑に落ちたと。
Anly:自然に生まれた言葉とかで、今はわからなくても、のちのち意味がわかるときがくるんだなっていう。だから曲は、子どもというよりも、友人みたいな感じなのかな? どこかに行って、またなにかを教えに戻ってきてくれるみたいな。
マキタ:なるほどね。自分のなかにあるものを音楽で外に出すんだけど、それがなんなのかは自分でわからないというか。それがやがて、また自分の身体のなかに戻ってくると。いやー、それは面白いわ。
―ちなみに、1stアルバム『anly one』のなかに、そういう曲が入っていたりするんですか?
Anly:いちばん古いのは、最後に入っている“Come back”という曲ですね。あと10曲目の“レモンティー”も、かなり昔に作った曲で。でも、“EMERGENCY”とかは、ドラマのために書き下ろした曲なので、普段の私には全然ない部分を敢えて書いたところもあります。
伊江島は、トラクターの音とか牛の声とかしか聞こえないんですけど、東京は音の刺激がものすごい。(Anly)
マキタ:歌詞の優先度というか、メロディーと歌詞って、どっちが先にくる? 俺は、自分で作る場合というよりもリスナーとして聴く場合に、歌詞ってそこまで重要ではなかったりして。最初はあまり歌詞を聴いてなくて、それよりもリズムやメロディーが先に入ってくるんだよね。で、なにか引っ掛かるなと思ったら、歌詞カードを見て、「あ、こういうことを歌ってるんだ」って知るみたいな。
―それは、もともと洋楽を聴くことが多かったからですか?
マキタ:うーん……それもあるかもしれないんだけど、意識高い子というか、学校の成績のよかったロック好きの子とかは、歌詞とかもちゃんと調べて、その意味もわかった上で、「すごくわかる」みたいなことを言うんですよ。でも俺は、最初から歌詞にグッときた経験が、実はあんまりないんです。Anlyちゃんは、どう?
Anly:私はまだ20年しか生きてないので、歌詞を意識し始めたのも、自分で歌詞を書こうって思ってから……中学校2、3年の頃からなんですよね。それこそ、小さい頃は、なにも知らないで「コケーイン」とか歌っていたので。
―クラプトンの“Cocaine”ですね(笑)。
Anly:そう(笑)。“Tears in Heaven”(エリック・クラプトン)とかも、英語の意味とかもわからないまま、「あ、いい曲だな、素敵だな。誰かを大切に思っているような曲なんだろうな」と思って聴いていて。きっと、メロディーを聴いてそう感じていたんだと思うんですよね。ただ、自分で作るようになってからは、聴くときも歌詞を意識するようになりました。
マキタ:自分で作る場合は、詞先で作るの?
Anly:それもちょっと変わってきていて。沖縄にいたときは詞先だったんですけど、東京に来てからはメロディーから作ることが多くなったんです。やっぱり、沖縄はあまり音がないというか、特に私の住んでいた伊江島は、トラクターの音とか牛の声とかしか聞こえなくて。
でも、東京は音の刺激がものすごいですよね。サイレンがずっと鳴っていたり、車がブンブン走っている音がしたり。そうやって「音」というものを常に聴いている状態なので、最近はメロディーから先に出てくる場合が多いんですよ。
Anlyちゃんは、ちょっと「窓」っぽいんですよ。(マキタスポーツ)
―アルバムのなかでいうと、どのへんから東京で作った曲になるのですか?
Anly:“カラノココロ”とかは、東京に来てから作りました。
―ああ、なるほど。この曲はかなりメロディーが面白い曲になっていますよね。
Anly:そうなんです。これはまた、イタリア歌曲とかの影響があるような気がして。
マキタ:え、どういうこと?
Anly:私、高校のとき、イタリア歌曲とかも歌っていたんです。あと、合唱もやっていたんですけど、なぜか1オクターブ以上飛ぶような曲が多くて……で、この曲も、あとから調べてみたら、最初のサビが1オクターブ以上飛んでいたんですよね。
マキタ:この曲は、ちょっとお転婆なメロディーだもんね。だけど、すごいエモーショナルな感じがあって、いいですよね。
Anly:ありがとうございます。東京に来てから作った曲は、テンポとかも完全に違うんです。“Come back”とか“レモンティー”、あと“傘”とかは沖縄で作ったので、ゆっくり目のテンポなんですけど、“カラノココロ”とか“Don't give it up!”は東京で作ったので、すごく速い曲になっているんですよ。
マキタ:沖縄の人って、東京に出てきてホームシックになって帰っちゃう人も多いじゃない? 「黒い海じゃない、沖縄の青い海を見たい」って。
Anly:ああ……でも、黒い海も、シックでかっこいいですよね。
マキタ:なるほど、シックかあ……。
Anly:東京に出てきてからひとり暮らしを始めたので、ホームシックはもちろんあるんですけど、まだまだ新しいものが楽しいですね。バスに乗るのとかも楽しいし、毎日刺激があります。
マキタ:それを全部、音楽に還元できるんだろうね。というか、全方位的にそうなんだろうね。だからAnlyちゃんは、ちょっと「窓」っぽいんですよ。自意識を伝えて、なにかをねじ伏せてやろうという感じではなく、すごくオープンな感じで表現しているというか。
Anly:なにか自分のなかにフィルターみたいなものがある気はしていて。私が感じたことを、私というフィルターを通して出すというか。イメージ的には、ところてんみたいな感じなのかな? ぴゅーって押すと、違う形で出てくるみたいな。
マキタ:そういう感性を、いつ獲得したんだろうね。普通の人が何十年もかけて辿り着く境地みたいなところに、いきなりいけてるっていう。そこがすごいよね。
孤独の僕のほうが、危なっかしくて観たいという欲求も、お客さんにはある。(マキタスポーツ)
―ところで、お二人とも弾き語りとバンド、両方のスタイルでライブをやられていますが、やはりそれぞれで意識が違うものなのですか?
Anly:違いますね。一人でライブをやるときは、最近はエド・シーランみたいに、ギターにループマシーンをつなげて演奏したりもしてるんですけど、バンドがいるときは「仲間がいる楽しさ」というのがあるし、お客さんの熱量もやっぱり違う。
マキタ:やっぱり、バンドは楽しいよね。だけど、そういう楽しさだけをお客さんが期待しているとは限らないというか。一人になって孤独を引き受けた状態、もう覚悟せざるを得ない状態で立ってる切ない存在の僕のほうが、危なっかしくて観たいという欲求も、お客さんのほうにはあるわけで。一人でステージに立って、自分をさらけ出しているほうが、その覚悟がはっきり見えたりするから。
表現の説得力っていうことでいうと、弾き語りのほうが強くストレートに出ますよね。だから、バンドをやっているときは、極力楽しもうっていう感じでやっています。
Anly:私もそんな感じです。
マキタ:実際、楽しいわけですし。最近はグルッと一周して……僕の場合は、企画ものでビジュアル系のバンド、Fly or Dieをやったりしていたのですが、最近は原点回帰というか、一人でやろうかなという感じになっていて。新たな創作のツボを探っている感じですね。だから、そういう意味で、Anlyちゃんの存在も、いい刺激になっているんですよ。
Anly:嬉しいです(笑)。
―では最後、Anlyさんに、マキタさんからなにかひと言を。
マキタ:まあ、気分的には、自分の娘を見ているような感じもあるんですけど、やっぱりAnlyちゃんには平等さも感じるんですよね。別に年上扱いされているわけでもないというか、こうして話していてもすごくフラットだし、音楽に関しては「ハート・トゥ・ハート」な感じがするので。僕もこういう素直な表現者になれたらいいなって思う。だから、Anlyちゃんは、そのままAnlyちゃんでいてくださいっていう感じですかね。
Anly:はい、ありがとうございます。今日はもう、すごい元気をもらいました(笑)。
- リリース情報
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- Anly
『anly one』初回生産限定盤(CD+DVD) -
2017年4月26日(水)発売
価格:3,240円(税込)
SRCL-9379/80[CD]
1. 太陽に笑え
2. FIRE
3. 笑顔
4. この闇を照らす光のむこうに
5. サナギ
6. 傘
7. カラノココロ
8. Enjoy
9. だから
10. レモンティー
11. いいの
12. Don't give it up!
13. EMERGENCY
14. Come back
[DVD]
『Anly 1st Anniversary Live@SHIBUYA eggman (2016/11/25)』
太陽に笑え
Bye-Bye
いいの
傘
Enjoy
EMERGENCY
カラノココロ
- Anly
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- Anly
『anly one』通常盤(CD) -
2017年4月26日(水)発売
価格:2,916円(税込)
SRCL-93811. 太陽に笑え
2. FIRE
3. 笑顔
4. この闇を照らす光のむこうに
5. サナギ
6. 傘
7. カラノココロ
8. Enjoy
9. だから
10. レモンティー
11. いいの
12. Don't give it up!
13. EMERGENCY
14. Come back
- Anly
- イベント情報
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- Anly
『Anly 1st Live Tour 2017 "anly one"』 -
2017年6月9日(金)
会場:愛知県 名古屋 ell.SIZE2017年6月10日(土)
会場:大阪府 南堀江 knave2017年6月17日(土)
会場:東京都 原宿 アストロホール2017年6月18日(日)
会場:沖縄県 那覇 桜坂セントラル2017年6月23日(金)
会場:東京都 原宿 アストロホール
- Anly
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- マキタスポーツ
『LIVE@マキタスポーツ』 -
2017年7月8日(土)
会場:東京都 表参道 CAY
- マキタスポーツ
- プロフィール
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- Anly (あんりぃ)
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1997年(平成9年)1月、沖縄・伊江島生まれ。沖縄本島からフェリーで約30分、北西に浮かぶ人口約4,000人、風光明媚な伊江島出身シンガーソングライター“Anly(アンリィ)”。中学卒業までPCもインターネットも家にはなく、情報が閉ざされた南の島で、音楽好きの父が持ち帰るブルースやロックのCDを聴き、ギターをオモチャ代わりに爪弾く日々を過ごす。島には中学までしかないため、高校進学の為に転居した那覇市内で弾き語りライブをスタート。高校を卒業した年、2015年11月にドラマ『サイレーン』主題歌に大抜擢、『太陽に笑え』でメジャーデビュー。デビュー前には黒板チョークアートで話題となった大塚製薬「カロリーメイト」CMにも起用される。アコギ1本で空気を一変させる力を持つ、今一番注目されるシンガーソングライター。スキマスイッチとコラボした最新シングル『この闇を照らす光のむこうに』がロングヒット中。
- マキタスポーツ
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本名 槙田雄司。肩書は、ミュージシャン、役者。だがしかし、そのふたつに集約できないほどに、マキタスポーツの活動をつぶさにみれば、その多様さはとどまることを知らない。お笑いの世界では、他に類型のないエンターテイメントを追求し、かたや文筆家として、鋭い時評・分析を展開、文芸誌では小説連載を行い、さらには渋谷公会堂を満席にするほどに熱狂的なファン層を獲得しラジオ界を震撼たらしめている『東京ポッド許可局』にて名スピーカーとして人気を博すなど、その活動の振れ幅の大きさは、ジャンルを軽々と飛び越えて、もはや「表現者・マキタスポーツ」と称するほかないようにすら思える。マキタスポーツがライフワークの中核にすえるもの、それはアーティスト/ミュージシャンとしての活動であり、役者としては、映画『忍びの国』、NHK大河ドラマ『おんな城主直虎』などに出演が決定している。
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