夏フェスシーズンが本格化する中、今年はともにたくさんのフェスやイベントに出演するあいみょんとNulbarich。もともとは楽曲そのものが高い評価を獲得した両者だが、11月にはNulbarichの日本武道館、12月にはあいみょんのZepp Tokyoが決定と、ワンマンライブの規模も一気に拡大しつつある。
そんな状況において、当人たちは自身のライブについてどのように考えているのだろうか。2018年上半期で印象的だったライブや夏フェスへの思い、そして、9月19日(水)に都内某所で開催される『Zoff Rock 2018』に関してまで、幅広く話を聞いた。
僕たちの世界では、現状維持って維持じゃないんです。(JQ)
—あいみょんさんもJQ(Nulbarich)さんも、3月から4月にかけてツアーがありました。その手応えをどのように感じられましたか?
あいみょん:6月の台湾でツアーが終わったんですけど、台湾がいちばん規模が大きくて、1000人規模だったんですよ。海外でもやっていけるなって自信になったので、この自信を持ったまま、次のツアーも楽しめたらっていうのがあります。
—今後は海外でのライブも増やしたいと思いますか?
あいみょん:やりたいですけど、海外でライブをやると「日本以外でも届くんだ」と満足しちゃって、燃え尽きちゃいそうで嫌なんですよ。でも、台湾が終わって帰ってきたら、体は疲れてるけどすぐにギターを握ってる自分がいたし、逆に「日本でもっと頑張らないと」って思わせてくれました。
—JQさんはいかがですか? ツアーの東京公演は新木場 STUDIO COASTにZepp DiverCity (TOKYO)と、一気にキャパも広がりました。
JQ:でも、いまのところは規模が大きくなったからどうのっていうのはなくて、やってることも変わってないし、「照明派手になったな」くらい(笑)。まだライブハウス向きの演出で魅せられる規模ではあると思うんですよ。さいたまスーパーアリーナとかになったら大変だと思うんですけど。
あいみょん:でも、11月に日本武道館でワンマンがありますよね?
JQ:確かに武道館はライブハウスの演出では難しいですね。……思い切って演劇にしますかね?
あいみょん:それ、面白そう。絶対に見に行きます(笑)。
JQ:まあ、野望みたいなのはみんなあるじゃないですか? デビュー1年目は「将来どうなりたいですか?」って何度も聞かれて、言うのはタダだから、「マディソンスクエアガーデンでやりたいです」って言ってたんですよ。このペースで行ったら、150歳くらいになっちゃうと思うけど(笑)、でもそこを目指し続けるのは自分のガソリンになっています。
ただ、そういう大きな目標とは別に、各駅停車で目標を作ってやってきて、ちゃんとステップアップさせてもらえたかなって。僕たちの世界では現状維持って維持じゃなくて、ステップアップしていくことが維持になると思うんで、これからもそれを続けていきたいですね。
「悔しい」「負けたくない」って思わせてくれる先輩がすぐ近くにいるっていうのは、嬉しいことなんです。(あいみょん)
—では、2018年の上半期に見たライブの中で、印象的だったものを挙げていただけますか?
あいみょん:私は2個あります。『ANI-ROCK FES. 2018』というさいたまスーパーアリーナで5月に開催されたイベントで見た石崎ひゅーいさんと、6月に横浜アリーナでやったRADWIMPSさん。
—なぜその2つが印象的だったのでしょう?
あいみょん:見ていて悔しくなったからです。「あー、よかった!」で帰るんじゃなくて、ちゃんと悔しくなったから、いいライブやったんやなって。「悔しい」「負けたくない」って思わせてくれる先輩がすぐ近くにいるっていうのは、いまの自分にとってすごくありがたいし、嬉しいことなんです。
洋次郎さん(野田洋次郎、RADWIMPSのボーカル)、毎回私に「悔しい」って言ってくるんですよ。あんなところまで行ってる人でも、私みたいな新人に「悔しい」って思えるのがあの人のすごいところやなって思うし、お互いに刺激を与え合えているのであれば嬉しいですね。
—JQさんはいかがですか?
JQ:さいたまスーパーアリーナつながりで、4月に行われたブルーノ・マーズの『24K MAGIC WORLD TOUR 2018』ですかね。
あいみょん:あー、めっちゃ行きたかった!
JQ:いままでは音楽に特化した人を見に行くことが多かったんですけど、いわゆる「キングオブポップ」ってものを見せられて、音楽の可能性を感じました。同時期にエド・シーラン(イギリスのシンガーソングライター)も来てたじゃないですか。ギター1本でやるっていう、ひとつのことに特化したステージに対して、現代のマイケル・ジャクソンじゃないけど、音楽エンターテイメントのすべてがあって……すごかった。
実は僕らは次の日にワンマンを控えていたんです。バンドメンバーと見に行ってたんですけど、帰りながら「宇宙人やな。明日どの面さげてステージに立てばいいねん」って話をしました(笑)。
お互いのファンを奪い合えたらいいですよね。(あいみょん)
—もちろん、RADWIMPSや石崎ひゅーい、ブルーノ・マーズと同じところを目指すわけではなくて、その刺激を受けた上で、「じゃあ、自分はどうするのか」ということになると思うんですけど、時期的にはこれから夏フェスシーズンで、それぞれ今年はたくさんの夏フェスに出られますよね。どんなライブをしたいと考えていますか?
あいみょん:楽しむ。夏フェスとかって、見に来てくれる人がどれだけおるかで会場の雰囲気も違うと思います。私ができることは、雰囲気に左右されず、とりあえず楽しんで、いい歌を歌うっていうだけです。
JQ:僕たちNulbarichの場合は、制作の段階では必ずしも全員揃わないんで、メンバー全員とオフィシャルで会えるのってライブしかないんです。だから、そういう機会をいただけて「あざっす!」って感じです。
あいみょん:出た、口ぐせの「あざっす」!(笑)
JQ:なので、僕もまずは精一杯楽しむだけですね。まだ「楽しませる」っていうフェーズには来てない気がします。僕たちが楽しんでるのを見てもらう。それをどう思うかはお客さん次第ってところはありますね。まあ、「音楽って楽しいよ」っていうのを見せることはできると思うんで、そこに集中して、一生懸命演奏するだけですかね。
—あいみょんさんは春のツアーを経て、バンドとの関係性はどうなってますか?
あいみょん:すごくいい関係性になって来てると思います。もともとシンガーソングライターなので、シンガーソングライターとしての強みも見せつつ、バンドも背負えるっていうのはすごくありがたいです。いろんなことができて、いまがいちばんいい状態だと思うので、この状態で今年フェスにたくさん出れるっていうのは、すごく嬉しいです。
—そして、9月には『Zoff Rock 2018』も控えています。
あいみょん:まさかライブがあるとは思ってなかったです。なかなかないツーマンだと思うんで、楽しみです。お互いのファンを奪い合えたらいいですよね。ドレスコードあるんでしたっけ?
—メガネかサングラスの着用が必要です。
あいみょんとNulbarichが出演する『Zoff Rock 2018』メインビジュアル(サイトを見る)
あいみょん:照明を明るくしとかんとサングラスの人は何も見えないですね(笑)。ステージから見たら、3Dのアトラクション乗りに来たみたいに見えそう……それも含めて楽しみです(笑)。
JQ:『SUNGLASSES COLLECTION 2018』ビジュアルの撮影では座ってることしかできなかったですけど、ライブとなるといい1日になるようにお客さんに提供する側になってくるんで、一生懸命楽しむのはもちろん、モデルをやったあとにアーティストとして本職で返すっていう、それだけですね。
- リリース情報
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- 「SUNGLASSES COLLECTION 2018」
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300種類以上のラインナップを揃えた、Zoffのサングラスコレクション。
- イベント情報
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- 『Zoff Rock 2018』
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2018年9月19日(水)
会場:都内某所
出演:
あいみょん
Nulbarich
ドレスコード:アイウェア(メガネまたはサングラス)
応募方法:
期間中、全国のZoff店舗またはZoffオンラインストアにて、3,780円(税込)以上お買い上げの方で、Zoffのメールマガジンにご登録いただいた方に、抽選で『Zoff Rock 2018』ライブチケットまたは「とんだ林蘭デザイン フェイスタオル」をプレゼント。
応募期間:2018年6月29日(金) 9:00~2018年8月19日(日)23:59
- リリース情報
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- あいみょん
『マリーゴールド』(CD) -
2018年8月8日(水)発売
価格:1,080円(税込)
WPCL-12910︎1. マリーゴールド
2. あなたのために
3. マリーゴールド(Instrumental)
- Nulbarich
『The Remixes』(配信) -
2018年9月5日(水)発売︎
1. Zero Gravity (Disco Fries Remix)
2. Almost There (Tobtok Remix)
3. Kiss You Back (Oliver Nelson Remix)
4. In Your Pocket (19th Ave. Remix)
- あいみょん
- イベント情報
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- 『Nulbarich ONE MAN LIVE at 武道館』
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2018年11月2日(金)18:30開演
会場:東京都 日本武道館
チケット:SOLD OUT
- プロフィール
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- あいみょん
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兵庫県西宮出身のシンガーソングライター。2016年11月30日、ワーナーミュージック・ジャパン内レーベルunBORDEよりシングル『生きていたんだよな』でメジャーデビュー。2017年5月に2ndシングル『愛を伝えたいだとか』、8月には3rdシングル『君はロックを聴かない』、9月に1stアルバム『青春のエキサイトメント』を発表。同世代の圧倒的な指示を集め、2018年3月から開催した全国ツアーは、6月のツアーファイナル台湾公演も含めて全公演SOLD OUT。8月には新曲『マリーゴールド』がリリースされる。11月からは自身最大規模の全国ツアーも開催決定。
- JQ (じぇーきゅー)
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バンド、Nulbarichの中心人物で、ソングライター。Nulbarichはソウル、ファンク、アシッドジャズなどをベースにした音楽性が特徴で、メンバーは固定されず、そのときどきに応じてさまざまな演奏形態に変化する。2016年6月にタワーレコードおよびライブ会場限定の1stシングル「Hometown」、10月には1stフルアルバム「Guess Who?」をリリース。その後は積極的なライブ活動を行いながら、2017年5月に4曲入りCD「Who We Are」を発表し、11月に自身初のワンマンツアーをスタートさせた。2018年3月には、ビクターエンタテインメント内の洋楽レーベル移籍後第1弾作品としてニューアルバム「H.O.T」をリリース。11月に初の武道館ワンマンライブを開催する。
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