7月27日、『FUJI ROCK FESTIVAL '18』(以下、『フジロック』)初日の「FIELD OF HEAVEN」でトップバッターを飾ったjizue。最新アルバム『ROOM』からの楽曲はもちろん、新旧の代表曲を織り交ぜた圧巻のライブによって、朝一にもかかわらずオーディエンスの数は徐々に膨れ上がり、一人ひとりが思い思いに演奏を楽しむ素晴らしい空間がそこにはあった。また、今年はYouTubeでライブが生配信されこともあり、その熱気は日本全国、さらには海外へと伝わり、「jizue」の名前がTwitterや検索トレンドの上位に入るといった現象までもが起こっていた。
jizueにとっては6年ぶりの『フジロック』出演となった、そんなメモリアルなステージに華を添えたのが、スペシャルゲストの元ちとせ。新作に収録されている“Sing-la(森羅)”でコラボレートしている両者だが、レコーディングで直接顔を合わせることはなく、今回のゲスト出演もギリギリで決まったことだった。しかし、元がjizueの活動拠点である京都に赴いてリハに参加するなど、親交を深めたことによって、今回の成功があったのだという。『フジロック』でのライブ終了から数時間後、まだまだ余韻冷めやらぬなか、jizueの4人と元に共演の舞台裏を訊いた。
jizueを始めたときから、『フジロック』に出るのはひとつの大きな目標だったんです。なので、賭ける想いが強すぎて。(片木)
-『フジロック』、お疲れ様でした! 会場の盛り上がりはもちろん、Twitterや検索のトレンド入りを果たすなど、大きな話題になりましたね。
井上(Gt):最高でしたね。お客さんの歓声もすごかったですし、あそこから見る景色はやっぱり『フジロック』でしか味わえなくて、演奏していてすごく気持ちよかったです。
粉川(Dr):「これほどライブの準備をしたことない」ってくらい、今日のために準備してきましたからね。タイムウォッチで時間を測りながら、緻密にセットリストを詰めたりして。
片木(Pf):50分のステージをいかに使い切るかってね。昨日はPAさんが東京から京都に来てくれて、しっかり最終リハもやって。本当に想いのこもったステージでした。
山田(Ba):リハの時点でこみ上げるものがあったよな。
片木:逆に、めっちゃピリピリもしてたな。12年前にjizueを始めたときから、『フジロック』に出るのはひとつの大きな目標だったんです。2012年に初めて出たときは「Gypsy Avalon」で、次はより大きいステージに立ちたいと思って、それから6年も経っているので……賭ける想いが強すぎて。
jizue。『FUJI ROCK FESTIVAL ‘18』にて
-jizueといえば、まさにフェスやイベントへの出演で音楽性を広げていったバンドなわけで(参考記事:jizueインタビュー記事)、その真価を存分に発揮したライブだったと思います。そして、そんなライブにスペシャルゲストとして、元ちとせさん登場というサプライズもありました。
片木:「スペシャルゲスト、元ちとせ!」って言ったら、「ワー!」って本当に大きな歓声が上がって。
井上:うん、本当にすごい歓声やった。
jizue feat.元ちとせ。『FUJI ROCK FESTIVAL ‘18』にて
元:レコーディングではみなさんにお会いしてなかったので、つい最近まで「どんな人たちなんだろう?」って謎のままだったんです。今回急遽出演させていただくことが決まって、最初はどういう形で入っていけばいいのかもわからなかったので、リハーサルをしに京都まで行かせてもらったのがよかったですね。
片木:リハーサルに来ていただいて……飲み交わしまして(笑)。
-jizueにとってはそこが外せないポイントですよね(笑)。
粉川:仲を深めることができた、一番のポイントでしたね(笑)。
片木:やっぱり、人間を知ると、その人の音楽もさらに好きになるし、そこからもう一回生まれるものもあるんやなって思いました。
-そもそもは、アルバム収録曲の“Sing-la(森羅)”に元さんが参加されているわけですが、これはjizueからのラブコールによって実現したそうですね。
片木:今のjizueを新しいアルバムに詰め込みたいと思ったときに、最近は海外に行くことも多くなった分、日本らしさとか、「日本人であること」というのは外せないポイントで。なので、島国の風景が見える、独特の強い歌声を軸にさせていただきたいなと思ったんです。「元さんに歌ってもらうんやったら、こういう曲にしたい」って、ご本人の声と世界観を想像しながらデモ音源を作って送らせてもらいました。
“Sing-la(森羅)feat.元ちとせ”(Apple Musicはこちら)
でも、この曲のレコーディングはすごく苦戦したんですよ。(元)
-先ほどのお話の通り、レコーディングでは実際に会ってはいなくて、京都でのリハが初対面だったと。
粉川:2週間前くらいに、『フジロック』のステージに出ていただけることが急遽決まったんですよ。もう別のセットリストで通し練習をしていて、「よし完璧や!」ってなってたんですけど、「元さんが来てくれはる! セットリストどうしよう?」っていう。
片木:でも、この歌(“Sing-la(森羅)feat.元ちとせ”)があったことによって、50分のセットにめちゃくちゃまとまりが生まれたように思います。それまでは元さんとデータでしかやりとりしてなかったけど、リハで歌ってもらったら、歌の求心力のすごさを体感して。全体がまとまる力もあって、一回歌ってもらっただけで、なんも問題なく「いける!」ってなりました。
元:でも、この曲のレコーディングはすごく苦戦したんですよ。
-「私にとって新しい曲でリズムがとても難しく感じて苦戦しましたが、言葉と音の世界観が私を引っ張ってくれました」と、オフィシャルサイトでコメントされていましたね。
元:どこで呼吸するかも難しかったし、私の苦手な音への行き方もあって、結構苦戦しましたね。ライブが決まってからは、テスト勉強ばりに……睡眠学習みたいな感じで(笑)、ずっと聴き続けていました。12月のライブはすでに決まっていたんですけど(12月22日に、jizueのリリースツアーファイナルとして行われる恵比寿LIQUIDROOM公演。すでに元のゲスト出演が発表されている)、このタイミングで一度ご一緒できてよかったです。
-“Sing-la(森羅)”について、「日本らしさ」というお話がありましたが、演奏自体は決して「和」という感じでもなく、そのバランス感がjizueらしいなと思いました。
粉川:もともと、もっとシンプルなビートで、もうちょっとゆったりしてたんです。でも、それだと元さんに寄りすぎた感じになっちゃう気がして、もうちょっとスタイリッシュに、ビートの数も増やしたりして、アレンジし直しました。
粉川心。『FUJI ROCK FESTIVAL ‘18』にて
山田:何度かやりとりをさせてもらったんですけど、最初シンプルなトラックに元さんの歌を乗せてもらったら、歌の力が強すぎて、周りがかすんじゃって(笑)。なので、もう少しアレンジを変えさせてもらったんです。
井上:インストバンドとしてやってきた僕らのよさも出てないとなって思ったので、トラックだけ聴いてもかっこいいものを作りたくて……でも、僕らも苦戦はしましたね。
目指してるものが一緒。「森羅万象」とか「輪廻転生」とか、私もそういうことを歌にしたいとずっと思っている。(元)
-“Sing-la(森羅)”という曲タイトルについても聞かせてください。ちなみに、「CINRA」も語源は「森羅万象」なので、非常にシンパシーを感じました(笑)。
片木:jizue側からキーワードをたくさん投げて、そのうえで歌詞を書いていただいたんですけど、キーワードのひとつが「森羅万象」だったんです。今日はステージのうしろが全部緑だったので、この風景のなかでこの曲をやれて本当によかったなって実感しました。
jizue。『FUJI ROCK FESTIVAL ‘18』
-歌詞を書かれているのは、元さんの作品ではお馴染みのHUSSY_Rさんですね。
元:HUSSY_Rさんはデビュー前から、私の「こういうことを歌いたい」という想いを歌詞にしてくれてるんです。今回表記が「Sing-la」になってるのは、「歌う(Sing)」と「森羅」をかけているんですよ。
-「森羅万象」というキーワード自体は、どこから出てきたものなのでしょうか?
片木:自分たちの作ってきた音楽は、「森羅万象」とか「諸行無常」とか、そういう日本人らしいことや、移り変わっていくことと関係していると思っていて。
井上:僕ら、田舎育ちというのもあるんで、自然とかの要素は昔から曲に入っているし、それがしっくり来るというか、落ち着くというか。
元:「日本らしさ」を求められているんだろうなっていうのはわかっていたので、歌詞がちゃんと聴こえないと意味がないから、言葉の置き方は大事にしたし、ちゃんとリズムに乗ることも意識しました。
-特に難しかったのはどの箇所ですか?
元:出だしです。この曲はここで決まると思ったので、周りの演奏にはなるべく惑わされないようにしなきゃって。だから今日もものすごく緊張してたんです(笑)。でも、今話を聞いていて、目指してるものが一緒なんだなっていうのはよくわかりました。「森羅万象」とか「輪廻転生」とか、私もそういうことを歌にしたいとずっと思っているので、そこが同じだったんだなって。
-元さんがそのように考えるのはなぜなのでしょうか?
元:私は、いわゆるラブソングは歌えないと思うんです。ただ、恋人だけじゃなくて、「奄美が好き」とか、「好き」にはいろんな目線がある。そういう目線を扱うには、「命」がないと、それが巡っていくっていう確認ができていないと、歌が歩いていかないと思うんです。そういう考えがもとからありましたね。
大事なライブの前は、メンバーの一人ひとりが集中モードになることもあるんですけど、そうなったときはあんまりよくない。(山田)
-ライブ前に緊張していたというお話がありましたが、いつもどのように緊張をほぐしたり、本番前に集中を高めたりしているのでしょうか?
元:それまでキャッキャしゃべってたのに、本番15分前になったら「近づくな」みたいなことをやるのは嫌なんです。それまでの空気を変えないことに集中してステージに出ていくというのが私のやり方ですね。
井上:リラックスしてステージに上がったときのほうが、絶対にいいなとは思いますね。ひとりになって集中したところで、どんどん緊張が高まっていくだけなので、あんまりよくないなって。
山田:大事なライブの前とかは、メンバーの一人ひとりが集中モードになることもあるんですけど、そうなったときは、統計上あんまりよくない。
片木:私もそういうときは統計上あんまりよくない(笑)。結局4人で同じ部屋にいて、ポンって出るほうがいい状態でライブができるんですよね。
粉川:jizueは、ライブのスタイルが変わったというのもあって。今はわりとオープンなライブをしてますけど、10年前とかはハードコアな感じだったので、本番15分前から一切誰も近づけずに、瞑想してからじゃないとステージにいかないっていう。一音目からバキバキの音やないと嫌やった時期がありました。でも、今は変わりましたね。
自分たちだけで満足するのは嫌で、「このバンドすげえ」って思わせられる一曲を作りたかったんです。(井上)
-アルバム『ROOM』についても聞かせてください。リードトラックの“elephant in the room”は強力な一曲ですね。
井上:“elephant in the room”は、むちゃくちゃ攻めた曲を作ろうと思ったんです。毎回アルバムを作るときに1曲はそういう曲を入れたくて、前回のアルバム(『story』、2016年リリース)でいうと“atom”がそうだったんですけど、今回は今まで作ってきたなかでも一番攻めてて、なおかつ、聴ける曲を作りたいと思って。メジャー一発目のアルバムなので、自分たちだけで満足するのは嫌で、聴いてもらって「このバンドすげえ」って思わせられる一曲を作りたかったんです。
-今日のライブでも披露されていて、非常に盛り上がっていました。
井上:音源に対しても「すごい」って言ってくれる人が多かったんですけど、実際ライブでやると、自分たちもどんどんテンションが上がるし、お客さんもそれに乗っかってきてくれて、間違いではなかったなって思いました。タイトルに関しても、この曲を聴いて「なんやねん、このバンド」と思わせたら勝ちかなという想いからきてます。
片木:「見てみぬふりはできない」という意味ですね。
-『ROOM』というアルバムタイトルには、どのような想いが込められているのでしょうか?
井上:1曲目“to enter”の最後のほうに、英語で「僕たちの部屋にようこそ」的な言葉を入れているんです。「僕たちの好きな音楽を一緒に聴いて楽しんでよ」みたいなところから始まって、僕たちが今までやってきた好きなものをズラーッと聴いてもらえたら、という流れになっているので、そういう想いも込めての『ROOM』ですね。僕ら自身、ずっと部屋で制作とかをやってきて、みんなで一緒に好きな音楽を聴いてもきたので、そのなかで「一緒に遊ぼうよ」っていう。
-jizueはこれまでも人との繋がりを大事にしながら活動を続けてきたわけですが、ここからより多くの人を巻き込んでいこうという意志の表れとも言えそうですね。そして、そのなかの一人が元さんでもあったというか。
片木:とっ散らかった部屋に遊びに来てくれて、ありがとうございます(笑)。
jizue『ROOM』ジャケット(Amazonで見る)
(福耳のメンバーは)ライバルでもあり、でも同じ歌い手としてすごく尊敬しているし、お互いのことをよく研究している。(元)
-元さんにとっては、今年が「福耳」の結成20周年ですよね。改めてお伺いすると、福耳のメンバー(杏子、山崎まさよし、COIL、あらきゆうこ、元ちとせ、スキマスイッチ、長澤知之、秦 基博、さかいゆう、浜端ヨウヘイ、松室政哉、竹原ピストル、村上紗由里)は、元さんにとってどんな存在なのでしょうか? バンドメンバーでもないですし、常に一緒にいるわけではないと思うけど、でも確かに繋がっているイメージがあります。
元:結構、常に一緒にいますよ。福耳で済んじゃうんで、外に友達ができないんです(笑)。
片木:うちらと同じですね(笑)。
元:バンドではないけど、ライバルでもあり、でも同じ歌い手としてすごく尊敬しているし、お互いのことをよく研究してる分、一緒になったときは、お互いを生かし合える。喧嘩とかもしないですね。大橋卓弥が秦 基博をいじめるくらい(笑)。で、最後逆キレしてお開き(笑)。
-今のお話も、jizueの4人の関係性に近いですよね。プレイヤーとしてライバルであり、だからこそ、お互いを生かし合えるっていうのもそうだと思うし。
片木:こっちはずっと山田がいじめられてますけどね(笑)。
山田:逆キレすら許されてないです(笑)。
20年の間には「やめちゃおうか」ってなったときもありましたけど、楽しみにしてくれているお客さんのことを思うと、「ここでやめてどうする?」って。(元)
-9月23日に行われる『Augusta Camp』も20周年ですが、20年という時間をかけて、どんな意味のある場所になっていったとお考えですか?
元:『Augusta Camp』はお客さんとの繋がりがすごく太いんですよね。もちろん、その場所を選んできてくれる人たちのために、120%の力でパフォーマンスしてきたつもりですけど、「仲間たち」という意識がとても強いので、ちょっと甘えて、ふざけたり……やりすぎてよくスタッフに怒られるので、そういうときはメンバー同士で擦り付け合いです(笑)。
でもそれができるのは本当に、ずっと一緒についてきてくれるお客さんのおかげですね。20年の間には「やめちゃおうか」ってなったときもありましたけど、楽しみにしてくれているお客さんのことを思うと、「ここでやめてどうする?」ってなって、ここまで続けてこられたんだと思います。
粉川:同じ現象が起こりますね。僕らもワンマンライブだとコントを始めますから(笑)。
片木:「しゃべりすぎて、怒られて、擦り付け合う」って、まったく同じくだりがあります(笑)。
元:リハーサルに行ったときも、番下さん(jizueの所属事務所・bud music代表)に「余計なこと言わないで」って言われてたもんね(笑)。
片木:「音楽で伝えればいいから、要らんことしゃべらないで」って言われました(笑)。
ずっと今日に向けてやってきて、他のことはなにも手つかずだった。(粉川)
-では最後に、途中でも話に出た12月の2度目の共演に向けて、一言ずついただけますでしょうか?
元:今日がとてもよかったので、まだあの興奮が収まってないっていうのが正直なところなんですけど……まだもうちょっと先なので、この曲をより太く塗りつぶせればと思いますね。
片木:今年の集大成が、元さんにも出ていただく12月22日のワンマンなので。規模感も今までのワンマンで一番大きいですし、いい挑戦になればいいなと思います。
-夏以降もたくさんのライブが決まっていますよね。
粉川:アルバムの曲はまだちゃんと練習できてないものもいっぱいあるので、まずはそれに取り掛からなあかんね。ずっと今日に向けてやってきて、他のことはなにも手つかずやったので、練習するところから始めなあかん(笑)。
山田:今回のツアーはジャズフェスとかも盛り込まれているので、新しいアルバムからの曲はもちろん、今までの曲からも、いろんな形で幅広くライブできたらと思います。
井上:フェスもまだまだあるので、野外でまた今日のような感覚を味わいたいですし、ライブハウスはライブハウスでまた違うライブができると思うので、どうjizueを見せて行くのかをもう一度考えていきたいと思いますね。
片木:12月22日は、チーナフィルハーモニックオーケストラのストリングスも入りますからね。
粉川:“Sing-la(森羅)”に入ってほしいなあ。
片木:入ってほしい! お願いしよう!
『jizue New Album「ROOM」Release Live』(詳細を見る)
- リリース情報
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- jizue
『ROOM』(CD) -
2018年7月25日(水)発売
価格:2,592円(税込)
VICJ-617741. to enter
2. elephant in the room
3. grass(album version)
4. trip
5. Sing-la(森羅)feat.元ちとせ
6. Englishman in New York
7. Detour
8. swallow
9. green lake
10. birth
11. I Miss You(EM remix)
- jizue
- イベント情報
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- 『jizue New Album「ROOM」Release Live』
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2018年10月28日(日)
会場:大阪府 梅田Shangri-La
ゲスト:fox capture plan2018年11月16日(金)
会場:福岡県 ROOMS
ゲスト:COLTECO2018年12月2日(日)
会場:京都府 MUSE
ゲスト:TENDRE2018年12月7日(金)
会場:愛知県 NAGOYA CLUB QUATTRO
ゲスト:LUCKY TAPES2018年12月22日(土)
会場:東京都 恵比寿LIQUIDROOM
ゲスト:元ちとせ(Vo)、Yukako Shiba(Viiolin)、Naoko Kakutani(Viola)、Eri Hayashi(Contrabass)
- プロフィール
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- jizue (じずー)
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2006年、井上典政(Gt)、山田剛(Ba)、粉川心(Dr)を中心に結成、翌年より片木希依(Pf)が加入。これまでに『Bookshelf』『novel』『journal』『shiori』『story』の5枚のフルアルバムを発表し、そのどれもがロングセラーを記録。ロックや、ハードコアに影響を受けた魂を揺さぶるような力強さ、ジャズの持つスウィング感、叙情的な旋律が絶妙なバランスで混ざり合ったサウンドで、地元京都を中心に人気を高め、『FUJI ROCKFESTIVAL』『GREENROOM FESTIVAL』『朝霧JAM』といった大型フェスにも出演。国内に留まらず、カナダ、インドネシア、中国、台湾など、海外にも進出し、その圧倒的な演奏力で高い評価を得ている。2017年10月、ミニアルバム『grassroots』でビクターよりメジャーデビュー。そして、2018年7月25日、2年ぶりとなる6枚目のフルアルバム『ROOM』をリリース。
- 元ちとせ (はじめ ちとせ)
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鹿児島県奄美大島出身。2002年に『ワダツミの木』でデビュー。ボーカリストとしてさまざまなステージでその唯一無二の歌声と存在感を示している。2012年、2月6日にデビュー10周年を迎え、初のベストアルバム『語り継ぐこと』をリリース。戦後70年となる2015年7月、“忘れない、繰り返さない”というコンセプトのもと、「今こそもう1度、平和を真剣に考える年になって欲しい」、という平和への思いを込めたニューアルバム『平和元年』をリリース。同作にて第57回日本レコード大賞『企画賞』を受賞した。2018年、新曲『あなたの夢で目覚めた朝に』が、長府製作所のCMに起用され、注目を集めている。奄美大島に生活の拠点を置きながら、精力的な活動を行っている、日本を代表する女性シンガーの一人である。
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