現在、開催中の『フェスティバル/トーキョー09春』参加作品として、平田オリザ作、飴屋法水演出の『転校生』が3月26日より上演される。
同作は、SPAC(静岡県舞台芸術センター)の制作により、平田オリザの戯曲に飴屋法水が十数年の活動休止を経て挑んだ話題作だ。独創的な世界観で注目を集める飴屋法水の復帰作であり、作品の出演者が舞台経験のほとんどない本物の女子高生であることから注目度が高く、静岡公演でのチケットは完売。再演希望の声が次々と寄せられ、その要望に応えるかたちで、東京での再演が決定した。
舞台はある高校の教室、描かれるのはクラスの女子高校生たちの1日だ。課題図書に何を選ぶか、親戚の病気や近しい人の出産のことが話題となっている。そこへ「朝起きたらこの学校の生徒になっていた」という転校生がやってくる。課題図書のひとつ、カフカの『変身』の主人公のように。
出演するのは、静岡県全域からオーディションで選ばれた女子高校生たち。ある高校の教室、いつもと変わらない日常。単調な日常に潜む他者との出会い、人間の存在の不確かさが浮かびあがる。極北とされた平田オリザの戯曲を、飴屋法水がどのように演出するのか、待望の再演である。
CINRA.NET > 特集 vol.40 「STAGEがいま、盛り上がってます」飴屋法水 インタビュー
『転校生』
2009年3月26日(木)~3月29日(日)
会場:東京芸術劇場 中ホール
2009年3月26日(木)~29日(日)19:00~
2009年3月27日(金)のみ18:00~
演出:飴屋法水
作:平田オリザ
出演:静岡県の女子高生、SPAC
料金:一般4,500円(S席) 3,500円(A席) 学生3,000円(要学生証提示) 高校生以下1,000円 指定席
※終演後ポスト・パフォーマンストークあり
2009年3月27日 (金) 19:00
出演:
飴屋法水
平田オリザ(劇作家・演出家)
宮城聰(演出家・SPAC芸術総監督)
(画像:©静岡県舞台芸術センター)