スイスの名峰アイガー登頂に挑戦した男たちの実話を描いた『アイガー北壁』が、3月20日からヒューマントラストシネマ有楽町、新宿バルト9ほか全国で公開される。
ベルリン・オリンピック開幕直前の1936年夏、ナチス政府は国家の優位性を世界に誇示するために、ヨーロッパ最大の難所と呼ばれる名峰アイガー北壁のドイツ人初登頂を計画する。優秀な登山家として知られ始めていたトニーとアンディの2人が、この「殺人の壁」への挑戦を決意するのだが...。
スイスを代表する山であるアイガー。特に高さ1800メートルに切り立つ北壁は「三大北壁」と呼ばれ、最も困難なルートのひとつとして世界的に知られている。本作は、70年前に実際にこの難所への登頂に挑戦するも、落石によるメンバーの負傷や悪天候に見舞われ、退却することができずに死亡してしまった登山家たちをモデルに制作された。
監督と脚本は、ミュージックビデオやオペラの演出なども手掛け幅広い活動を行っているフィリップ・シュテルツル。登るだけでも半日以上かかるという山でのロケや、実際の北壁同様の超低温に設定した巨大な冷凍庫に入っての撮影など、自然の壮絶さに迫った映像の中、限界の状況下の友情と愛が描かれる。
『アイガー北壁』
2010年3月20日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿バルト9ほか全国ロードショー
監督・脚本:フィリップ・シュテルツル
撮影:コーリャ・ブラント
キャスト:
ベンノ・ヒュルマン
フロリアン・ルーカス
ヨハンナ・ヴォカレク
ウルリッヒ・トゥクール
ジーモン・シュヴァルツ
ゲルオク・フリードリヒ
配給:ティ・ジョイ
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