麓健一、mmm、oono yukiなどを輩出してきたレーベル「kiti」と「星犬舎」の共同リリースによる三村京子のニューアルバム『みんなを屋根に』が、10月13日にリリースされる。
三村京子は、フォーク、ブルース、そして現代的ともいえるアバンギャルドなセンスが結実した特異な歌を紡ぐシンガーソングライター。高円寺の円盤や無力無善寺、秋葉原CLUB GOODMANなどでのライブ活動をはじめ、これまでにmona recordeからリリースされた1stアルバム『三毛猫色の煙を吐いてあなたは暮らすけど私は真夜中すぎの月の青さのような味の珈琲を一杯』、船戸博史(ふちがみとふなと)プロデュースによる2ndアルバム『東京では少女歌手なんて』を発表している。
3rdアルバムとなる『みんなを屋根に』は、ギターをNew Residential Quartersで活躍する牧野琢磨、コントラバスを前作に引き続き船戸博史、そしてドラムにテニスコーツやShing02の歪曲バンドでも活躍する山口元輝を迎え、バンド編成で録音に挑んだ渾身の一作だ。
バンドサウンドを前面に押し出したロック調の“黒い花”、必要最小限の言葉で語りかける珠玉のバラッド“空の茜”、アルバムのタイトル曲であり最後を飾る歴史的名曲“みんなを、屋根に。”など全15曲を収録。尽きることのないイマジネーションと、才能の真の開花をまざまざと鮮やかに感じさせる一枚となっている。