次世代のアドヴァンスドミュージックを生み出すユニット「Cyclo.」の10年ぶりとなるニューアルバム『id』が、5月26日にリリースされる。
1999年に結成されたCyclo.は、Alva Notoとしても知られるドイツ出身のミュージシャン、カールステン・ニコライと、パリを拠点に活動する実験音楽家の池田亮司によるユニットだ。サウンドの視覚化に焦点をあて、ビジュアルアートと音楽の新たなハイブリッドを探求している。
同作では、独自のプログラムを加えた機材で「音の波形」を見ながら、作曲、編集、実験を繰り返し、膨大な音の破片を組み合わせることによって自分たちの望む音楽とビジュアルを創造。攻撃的なビートにエモーショナルなダンスミュージックの要素が詰まった刺激的なサウンドと、視覚的な美しさが伴った新しい形のサウンドデザインを提示している。なお、国内盤のみの特典として、同作に収録された全楽曲をビジュアル化した映像CD-ROMが付属する。
6月には野外ダンスミュージックフェスティバル『TAICOCLUB'11』での来日公演を控えているほか、2011年後半には、Cyclo.が創造した基本波形の視覚化の膨大なコレクションを収めた書籍の出版も予定している。