グラフィティアートの枠を越えて文字自体の美しさ追求、ベン・アインの日本初個展

ストリートで積極的に活動してきたアーティスト、ベン・アインの日本初個展『LOVE AND HATE』が、東京・銀座のメグミオギタギャラリーで8月19日から開催される。

1970年生まれのベン・アインは、パンクシーやアンソニー・ミカレフといった作家のスクリーンプリントを手がける一方で、2008年より独自の表現を求めてソロアーティストとしての活動を開始。路上制作を中心に生み出される巨大でカラフルな文字群は、街の新しいランドスケープとして評判を集めた。また今年は、ロサンゼルス現代美術館の『ART IN THE STREETS』にも出展したほか、アニヤ・ハインドマーチとコラボレーションを行い、ウィンドウやバッグデザインに作品が起用された。

『LOVE AND HATE』では、文字にこだわった制作を続けてきたアインの集大成として、A to Zのサーカスフォントの作品を中心に展示。ラメを織り交ぜ重ねた下地で奥行きを出したうえに、クラシカルであると同時に未来的なサーカスフォントの文字を並べていく。意味を持つ前の字体そのものの美しさを抽象化し、表現へと昇華させるスタイルは、アプローチこそ異なるが、書道と共通する世界観を感じさせるだろう。

ベン・アイン個展
『LOVE AND HATE』

2011年8月19日(金)~8月28日(日)
会場:東京都 銀座 メグミオギタギャラリー
時間:11:00~19:00
休廊日:8月22日

『ベン・アイン 来日レセプション』

2011年8月19日(金)19:00~21:00
会場:東京都 銀座 メグミオギタギャラリー
出演:ベン・アイン
※ベン・アインによるライブペインティングを予定

(画像:Gareth Gooch Courtesy of MEGUMI OGITA GALLERY)

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