瀬戸内海の犬島を舞台にした犬島アートプロジェクト『精錬所』が2013年3月20日から「犬島精錬所美術館」に名称を変更し、新たな取り組みを開始することが発表された。
犬島に残る銅製錬所の遺構を活かして2008年4月にスタートした犬島アートプロジェクト『精錬所』は、「遺産、建築、現代アート、環境」による地域再生と循環型社会を意識したプロジェクト。明治後期の工場跡地を活用した建築と現代美術がコラボレートし、5つのスペースを1つの作品として紹介している。
犬島精錬所美術館への名称変更に伴い、今後は美術館としての発信を強化すると共に、継続的な運営を目指すとのこと。また、犬島でこれまで3つのギャラリーで作品を展示公開していた犬島『家プロジェクト』は展示替えなどのため現在休館しており、3月20日から新たに2つのギャラリーが加わり、展示内容を変更した第二期がスタートするという。また、これまで犬島精錬所美術館と犬島『家プロジェクト』は入館にそれぞれ個別のチケットが必要だったが、今後は両施設を鑑賞できる共通チケットに変更される。
(画像:犬島アートプロジェクト「精錬所」 写真:阿野太一)