デンマークを代表する建築家・家具デザイナーのフィン・ユール生誕100周年を記念する展覧会『The Universe of Finn Juhl フィン・ユール生誕100年記念展』が、1月28日から東京の新宿パークタワーホール・ギャラリーで開催される。
1912年生まれのフィン・ユールは、モダンアートに影響を受けた自由で軽やかなデザイン形式を確立し、1950年代にデンマークをデザイン大国として世界に広めた作家。ユールは家具を「自由な人体の容れもの」と捉え、『イージーチェアNo.45』『ペリカンチェア』など存在感のある複雑な曲線の家具をデザインした。
同展では、ユールの家具デザインの細部やシルエット、クラフトマンシップに焦点を当て、現在も製造されている作品や今後復刻される作品のプロトタイプ約50点が展示。実際に手を触れることもできるという。また、世界中で12脚しか存在しないと言われた幻の作品『アームチェア No.44』の復刻版が展示されるほか、ユールによるスケッチや図版の複写、作品をモチーフにした巨大なモビール、ユール作品の研究成果なども展示される。
さらに、デンマークの家具デザイナーのキャスパー・サルトとトマス・シグスゴーの作品も紹介されるなど、デンマーク家具デザインの世界を体感できる展覧会になっている。
『The Universe of Finn Juhl フィン・ユール生誕100年記念展』
2012年1月28日(土)~2月12日(日)
会場:東京都 新宿パークタワーホール・ギャラリー1F
時間:10:30~19:00(1月28日のみ17:00まで)
休館日:会期中無休
料金:無料
(画像上から:アームチェア No.44、フィン・ユール、ニューヨーク国連本部信託統治理事会会議場、フィン・ユール自邸、フィン・ユール)