2014年秋に全国で公開される映画『ぶどうのなみだ(仮)』のヒロイン役を、安藤裕子が演じることがわかった。
同作は、昨年1月に公開された映画『しあわせのパン』のスタッフによる、北海道を舞台にした映画企画の第2弾。北海道・空知で父の残した葡萄の木と小麦畑でワイナリーを営む兄弟を描いた作品となり、夢を失って故郷に戻り、ワイン作りに励む兄・アオ役を大泉洋、一度は家族を捨てたアオに素直に接することができないながらも、ワイン作りを手伝う弟のロク役を染谷将太が演じる。
安藤が演じるのは、アオとロクの前に現れる不思議な女性・エリカ役。キャンピングカーで様々な土地を旅しているが、やがてアオとロクの住む町に住み、兄弟の心を揺り動かしていくという役柄だ。ミュージシャンとして本格的に活動する前には役者としての経験をもち、テレビドラマ『池袋ウエストゲートパーク』にも出演している安藤が、どのような演技を見せるかも見どころになりそうだ。
安藤は「昔私が憧れて諦めた映画の世界。今回撮影に参加して、それはもう諦めた理由も、憧れた理由も思い出しました。出演者や制作各部、色々な方に質問をした。なぜ映画の仕事を続けるのか?他にできることもないしと言った後、多くの人が映画が好きだからと言っていたのが印象的でした。私も映画が好きだと自信を持って言えるよう、ガムシャラに走るのみです」と心境を語っている。
また、大泉は安藤について「凄くナチュラルで普通の雰囲気を持っていながら、カメラの前に立つと息を飲むほど美しく鮮烈な印象を残す。撮影の合間に古い沖縄の歌をふと口ずさんだ彼女の歌声に一瞬で心を掴まれました。か弱いようでも、どこかに強さも感じさせるその歌声は彼女の演技と同じなんだと思いました」とコメントしている。
作品情報
『ぶどうのなみだ(仮)』
2014年秋に全国で公開
監督・脚本:三島有紀子
出演:
大泉洋
染谷将太
安藤裕子
配給:アスミック・エース
(画像:安藤裕子)