アピチャッポン・ウィーラセタクンの個展『PHOTOPHOBIA』が、6月14日から京都市立芸術大学ギャラリー@KCUAで開催される。
タイのイーサーン地方を制作拠点の中心とし、地域に伝わる迷信や個人的な記憶、夢、無意識、森の中の記憶などを主題に作品の発表を続ける映像作家アピチャッポン・ウィーラセタクン。論理的な理解を求めない抒情的な作風である一方で、タイの現代社会が抱える様々な問題を作品の中に反映させている。映画監督としては、2010年の『ブンミおじさんの森』で『カンヌ国際映画際』最高賞のパルムドールを受賞。また、現代美術作家としては映像を使ったインスタレーションの代表作『Primitive』が、『ドクメンタ13』をはじめ数々の美術館を巡回した。
アピチャッポンの個展としては国内最大規模となる同展では、日本初展示の新作を含む約40点を展示。1999年制作の『Windows』から2014年制作の『Fireworks』までの映像作品を中心に、写真などの平面作品も出展される。
なお、6月13日には同展のプレイベントとして、本田ゆか(Cibo Matto)や大野由美子(Buffalo Daughter)がアルバムに参加し、ウィーラセタクンがPVを手掛けたこともあるタイのバンドModerndogのボーカル・PODのライブを開催。当日の会場構成をアピチャッポンが手掛ける。
イベント情報
アピチャッポン・ウィーラセタクン
『PHOTOPHOBIA』
2014年6月14日(土)~7月27日(日)
会場:京都府 京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA
時間:11:00~19:00(最終入場18:45まで)
料金:無料
プレイベント
『POD(Moderndog)Special Live』
2014年6月13日(金)18:00~
会場:京都府 京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA 2F
レセプション
2014年6月13日(金)19:00~
会場:京都府 京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA 2F
(画像上・中:アピチャッポン・ウィーラセタクン『Power Boy』, print on paper, 1,500mm × 2,250mm, 2011、画像下:アピチャッポン・ウィーラセタクン『Flesh and Skeletons from Firework』, 2014 (参考作品))