12月に全国で公開される能年玲奈の主演映画『海月姫』の追加キャストが明らかになった。
同作は『Kiss』誌で連載中の東村アキコによる同名漫画が原作。オタク女子の集う男子禁制のアパート「天水館」に暮らす主人公・倉下月海や「男を必要としない人生」を掲げる天水館の住人たち「尼~ず」と、女装趣味を持つ鯉淵蔵之介との奇妙な友情や、蔵之介の影響で徐々に変わり始める月海の姿、天水館取り壊しの危機などを描く。
これまでに、主人公・月海役の能年玲奈に加え、蔵之介役の菅田将暉、蔵之介の兄であり、女性恐怖症で童貞の修役の長谷川博己、「尼~ず」の面々を演じる池脇千鶴、太田莉菜、篠原ともえ、馬場園梓(アジアン)といったキャストが発表されていた。監督は、『ひみつのアッコちゃん』『のだめカンタービレ 最終楽章 後編』で知られる川村泰祐。脚本は『私の優しくない先輩』の大野敏哉、衣装デザインはきゃりーぱみゅぱみゅの衣装を手掛けている飯嶋久美子が担当している。
今回明らかになった出演者は、「尼~ず」が暮らす天水地区の再開発を計画しているデベロッパーで、「尼~ず」を天水館から追い出そうと画策する稲荷翔子を演じる片瀬那奈、ベンツを愛する鯉淵家の運転手で修の幼馴染・花森よしおを演じる速水もこみち、蔵之介と修の父で現職の大臣・鯉淵慶一郎を演じる平泉成、月海と蔵之介が出会うきっかけを作る、月海の行きつけの熱帯魚ショップの店員を演じる中村倫也、目的のために手段を選ばない稲荷に翻弄される部下・柏木を演じる内野謙太。
片瀬那奈のコメント
海月姫の世界を見事に現実で表現されていて、Setから衣装から、能年さんから菅田君の女装から何から何までかわいいで溢れています。私が演じる稲荷さんも、尼~ずにとっては本当にイヤな奴ですが、出来るイヤみな女を一生懸命に少々かわいらしく少々ぶっとんで演じたいと思っています。
速水もこみちのコメント
ブランドのスーツをサラッと着こなし、メルセデスベンツの事が大好きな運転手役・花森よしおを演じさせて頂いています。「こち亀THE MOVIE」以来の映画、そして今回も、川村監督とご一緒させて頂けて非常に嬉しいです。花森は、普段は口数が少なく、口が堅い男なのですが、メルセデスベンツの話をされるとついポロッと言ってはいけない事を言ってしまう、そんな面白い一面を持っているので、楽しみながら精一杯演じさせて頂いています。とても、明るい現場で、心置きなく撮影に入る事が出来ました。コメディーやラブストーリー、そして、人間の成長を是非、楽しみにして頂ければと思います。
平泉成のコメント
慶一郎役をやらせてもらうことになり原作を読ませて頂きました。今までの自分にはない世界観で多少戸惑いもありましたが、とても楽しく演じることができました。新しい自分の芝居が見つかったような気がします。
中村倫也のコメント
今回僕の出演は、初めて月海と蔵之介が出会う大事なシーンということで、これは生半可な気持ちで望んではいけないと思い、滝に打たれてまいりました。少しでもこの作品に貢献できていれば嬉しいです。あと余談ですが、蔵之介役の菅田くんは、以前から「女装がしたい」と僕によく言っていたんです。そういえば昔一緒にやったファンイベントでも、彼は《女装して踊る》という企画を自ら立て、楽しそうに、それまで見たこともないキラキラした笑顔で踊っていました。そして今回の映画です。なんというか、誰にも言えなかった趣味が仕事に繋がって、良かったね、と思いました。
内野謙太のコメント
「弱めな男子」が必ず憧れるであろう片瀬さんの部下になれて光栄です。とても楽しい「海月姫」という作品の世界にお邪魔させていただく気持ちで頑張りたいと思います!
作品情報
『海月姫』
2014年12月全国ロードショー
監督:川村泰祐
脚本:大野敏哉、川村泰祐
原作:東村アキコ『海月姫』(講談社『kiss』)
出演:
能年玲奈
菅田将暉
池脇千鶴
太田莉菜
馬場園梓(アジアン)
篠原ともえ
片瀬那奈
速水もこみち
平泉成
中村倫也
内野謙太
長谷川博己
配給:アスミック・エース