展覧会『国芳ヒーローズ~水滸伝豪傑勢揃』が、9月3日から東京・原宿の太田記念美術館で開催される。
浮世絵画家・歌川国芳の出世作となった『通俗水滸伝豪傑百八人之一個(一人)』シリーズ。約190年前から発表された同シリーズは、中国の小説『水滸伝』に登場する豪傑たちを描いた作品群だ。この作品の人気をきっかけに、江戸で刺青が流行するほどであったという。
「武者絵の国芳」としての一面を紹介する『国芳ヒーローズ~水滸伝豪傑勢揃』では、現存する『通俗水滸伝』シリーズのほぼ全作品にあたる73点を一挙に公開。また、子ども向けのすごろくや豪傑をパロディー化した作品、女性を豪傑になぞらえた美人画、登場人物を日本の英雄とした武者絵などの作品を通して当時の『水滸伝』人気もあわせて紹介する。
※記事掲載時、一部内容に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。