新海誠監督のアニメーション映画『君の名は。』がハリウッドで実写映画化されることがわかった。
ハリウッド版の実写映画は『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』などのJ・J・エイブラムスと、リンジー・ウェバーがプロデュースを担当。脚本はドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の『メッセージ』で『アカデミー賞』脚色賞にノミネートされたエリック・ハイセラーが手掛ける。
東宝は『君の名は。』の実写映画化権をアメリカのパラマウント・ピクチャーズとJ・J・エイブラムスがオーナーを務めるバッド・ロボットに許諾。2社と共に実写化に向けた開発を進めているという。またアニメ版のプロデューサーを務めた川村元気も、プロデューサーとして開発に参加。ハリウッド版実写映画の日本配給は東宝が担当する。
新海誠監督は今回の実写映画化について「『君の名は。』は、日本に暮らす僕たちのローカルな想像力、ドメスティックな技術で組み立てた映画です。そういう作品がハリウッドと交わることで、もしかしたら新しい可能性のようなものを見せてもらえるのかもしれない──そんな期待をしながら、完成を楽しみに待っています」とコメント。
川村元気は「数々の名作を現代的なセンスで生まれ変わらせてきたJJエイブラムスさん。『君の名は。』をハリウッドで実写映画として生まれ変わらせるのにあたりJJエイブラムスさんと彼のチーム以上のクリエーターはいないと思います。また脚本のエリック・ハイセラーさんが書いた『メッセージ』はここ数年で見たSF映画のなかで最も心を動かされたものでした。SFとラブストーリーが融合してクライマックスへと突き進む『君の名は。』を、エリックさんならば最高なかたちで表現してくれると確信しています」と語っている。
『君の名は。』は昨年8月に公開され、これまでに興行収入250億円を突破。邦画の興行収入歴代2位に輝いている。現在135の国と地域で配給が決定しており、韓国、中国、タイ、台湾、ベトナムでは現地で公開された日本映画として歴代最高の興行収入を記録した。声優陣には神木隆之介、上白石萌音らが名を連ね、音楽をRADWIMPSが担当した。
新海誠監督のコメント
『君の名は。』は、日本に暮らす僕たちのローカルな想像力、ドメスティックな技術で組み立てた映画です。そういう作品がハリウッドと交わることで、もしかしたら新しい可能性のようなものを見せてもらえるのかもしれない──そんな期待をしながら、完成を楽しみに待っています。
川村元気のコメント
これ以上ない、夢のようなチームになりました。JJエイブラムスさんが『君の名は。』をハリウッドで実写化したがっていると聞いたときは信じられない気持ちでした。バッド・ロボットで彼と会って話すまで「これは夢だ、きっと夢に違いない」そう思っていたのですが、どうやらこれは現実のようです。数々の名作を現代的なセンスで生まれ変わらせてきたJJエイブラムスさん。『君の名は。』をハリウッドで実写映画として生まれ変わらせるのにあたりJJエイブラムスさんと彼のチーム以上のクリエーターはいないと思います。また脚本のエリック・ハイセラーさんが書いた『メッセージ』はここ数年で見たSF映画のなかで最も心を動かされたものでした。SFとラブストーリーが融合してクライマックスへと突き進む『君の名は。』を、エリックさんならば最高なかたちで表現してくれると確信しています。JJさん、エリックさんと共に『君の名は。』のハリウッド版実写映画をプロデュースできることを心より誇りに思います。
東宝株式会社社長・島谷能成のコメント
日本が誇る『君の名は。』をハリウッド最高のクリエーターの方々と一緒に実写化する機会を楽しみにしています。