漫画原作者の狩撫麻礼が逝去したことがわかった。
1947年に生まれた狩撫麻礼は、小池一夫による劇画村塾一期生として学び、1979年に漫画原作者としてデビュー。1990年代中盤から複数のペンネームを使用して活動しており、カリブ・マーレィ、ひじかた憂峰、土屋ガロン、不動チカラ、椿屋の源、marginal、ダークマスターなどで知られる。
原作を担当した作品は、パク・チャヌクによって映画化された嶺岸信明画の『オールドボーイ』、松田優作出演で映画化された、たなか亜希夫画の『ア・ホーマンス』、かわぐちかいじ画の『ハード&ルーズ』、ひじかた憂峰名義でたなか亜希夫と再びタッグを組んだ『リバースエッジ 大川端探偵社』、谷口ジロー画の『ルードボーイ』など。いましろたかし画の『ハード・コア―平成地獄ブラザーズ』は山田孝之プロデュース、山下敦弘監督で『ハード・コア』として映画化され、今年公開を予定している。
小学館によるウェブサイト「ビッグコミックスBROS.」では狩撫麻礼の逝去について、「狩撫氏はかわぐちかいじ、谷口ジロー、池上遼一、弘兼憲史、かざま鋭二、浦沢直樹、中村真理子、松本大洋ら小学館でおなじみのそうそうたるメンバーとタッグを組み、ビッグ各誌誌上に作品を発表されました。謹んでご冥福をお祈りいたします」と綴っている。死因などは明かされていない。