映画『ジュピターズ・ムーン』が1月27日から東京・新宿バルト9ほか全国で公開される。
『第70回カンヌ国際映画祭』コンペティション部門に正式出品された同作は、2014年公開の『ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲』などで知られるハンガリー出身のコーネル・ムンドルッツォ監督による新作映画。空中浮遊の能力を持つシリア難民の少年アリアンと、医療ミスで病院を追われた医師シュテルンの逃亡を描いた作品だ。難民キャンプで働きながら、難民を違法に逃がすことで賠償金を稼ぐシュテルンが、被弾して瀕死の状態で運び込まれたアリアンに重力を操って浮遊する力があると気づくというあらすじ。
空中浮遊シーンの撮影はワイヤーを消す処理以外はCGをほぼ使用せずに実施。アリアン役のゾンボル・ヤェーゲルはスタントも使わず、自らワイヤーアクションに臨んだという。ムンドルッツォ監督は空中浮遊シーンについて、「浮遊する夢を見る人は多いと思ったし、その浮遊が信じられるものでなければならないと思ったから、そのための工夫には努力を惜しみませんでした」とコメント。さらに「縦と横の軸の組み合わせを徹底的に考え抜いたからこそ、信じるに足る、説得力のある浮遊シーンが出来たと思います」と自信を覗かせている。
- 作品情報
-
『ジュピターズ・ムーン』
2018年1月27日(土)から新宿バルト9ほか全国公開監督:コーネル・ムンドルッツォ 脚本:カタ・ヴェーベル 出演: メラーブ・ニニッゼ ギェルギ・ツセルハルミ ゾンボル・ヤェーゲル モーニカ・バルシャイ 上映時間:128分 配給:クロックワークス
Special Feature
Crossing??
CINRAメディア20周年を節目に考える、カルチャーシーンの「これまで」と「これから」。過去と未来の「交差点」、そしてカルチャーとソーシャルの「交差点」に立ち、これまでの20年を振り返りながら、未来をよりよくしていくために何ができるのか?