NHK朝ドラ『おかえりモネ』ヒロインは清原果耶、舞台は宮城

2021年度前期のNHK連続テレビ小説『おかえりモネ』のヒロイン役を清原果耶が演じることがわかった。

2021年春から放送される同作は、「海の町」宮城・気仙沼で生まれ育ち、「森の町」登米で青春を送る永浦百音が、気象予報という天気に向き合う仕事を通じて、人々に幸せな「未来」を届けてゆく作品。『透明なゆりかご』『サギデカ』『きのう何食べた?』などの安達奈緒子が脚本を手掛けたオリジナル作品となる。NHK「朝ドラ」の第104作目。

清原果耶が演じるのは、1995年生まれの永浦百音役。高校時代は、はっきりとした将来像を持てなかったが、家族と離れて登米に行ったことがきっかけで、気象予報の仕事に目覚めるという役どころだ。タイトルにある「モネ」は百音の愛称。

清原果耶のコメント

この度、2021年度前期連続テレビ小説「おかえりモネ」のヒロイン永浦百音役を演じさせて頂くことになりました。
「私、10分先の未来を予測したいです!」百音ちゃんのその言葉に、私は励まされました。あの時ああすれば良かった? なんて考えてしまうことも少なく無いような世の中で、力強く生きる彼女だからこそひらける空があるのではないかと思っています。
気象予報士のお仕事を通して助けられる誰かを、大切な人を笑顔にしたい。そしてドラマを観て下さる皆様それぞれに芽生える朝が来ますよう今一度、作品創りの尊さとしっかり向き合いながらスタッフ・キャストの皆々様と誠心誠意お届けして参ります。「おかえりモネ」宜しくお願い致します。

安達奈緒子のコメント

朝ですし、やさしくて温かい物語を作りたいと思っています。けれど舞台となる土地は、やさしさだけではどうすることもできない痛みを抱えていて、訪問者であるわたしがそれを真に理解することはできません。他者の痛みは肉親でも友人でも恋人同士でも共有することはできない。そんな現実をつきつけられたとき、「わからないから怖い」という言葉を聞きました。自分の理解を超える現象、数秒後に変わってしまう未来、怖いです。ですが人間は不器用ながら「わからないもの」とずっと向き合ってきて、その最たるものが『自然』だろうと考えたとき、描くべき物語が見えたように思いました。
気象予報はこの『自然』という完全掌握が不可能なものと向き合う仕事です。コツコツと観測を続けデータを蓄積し、考え、最後は自分の身体でも感じることで、不確実な自然との共存の道を探ります。
誰かの痛みもそういうものではないかと考えました。わからないことは怖い、けれど「あなたをわかりたい」と思い、努力し続けてさえいれば、わたしたちは笑顔を交わし共に生きていけるのではないか。
若い主人公と、その存在に芯の強さとしなやかさを感じる清原果耶さんに、願いを託します。

吉永証制作統括のコメント

天気は誰にでも関係があることがらですが、天気(予報)に携わる人がどんなことを日々しているかは、実はあまり知られていません。ひょっとして、そういう人たちの日常や仕事ぶりを追うことで、現代の人々の生活や生き方・考え方を鮮やかに描けるのでは、という思いから今回の企画はスタートしました。ヒロインを演じるのは、抜群の演技力を持ち、これからの可能性いっぱいの清原果耶さん。脚本は、人々の感情のひだを、丁寧に軽やかにすくい取って台本を書かれる安達奈緒子さん。舞台となる東北、宮城の方々のご協力をいただいて、毎朝、青空のような爽やかな気持ちになってもらえる“朝ドラ”を、精いっぱい制作していきたいと思います。

須崎岳制作統括のコメント

新型コロナウイルスが世を席けんする前、脚本の安達さんと宮城のいろんな町へ赴き、たくさんの方のお話を聞きました。「あの日」を経て、いま、何を思いながら生きているか。どんな未来を見据えてらっしゃるのか。もちろんすべてをドラマ化できるわけではありませんが、その言葉や表情のひとつひとつに背中を押される思いで、いま物語の構想を進めています。コロナは、私たちにいろんなものを突きつけました。たとえば命について。あるいは希望について。ヒロインが目指す気象予報士は「命を守る仕事」であると同時に、「明るい未来を届ける仕事」です。清原果耶さんのまっすぐなまなざしとともに、ひとつの希望をお届けできれば幸いです。

番組情報

2021年度前期 連続テレビ小説
『おかえりモネ』

2021年春から放送 演出:一木正恵、梶原登城、桑野智宏、津田温子ほか 脚本:安達奈緒子 出演:清原果耶
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