映画『82年生まれ、キム・ジヨン』予告編＆ポスタービジュアル公開

2020.06.18 Thu

映画『82年生まれ、キム・ジヨン』の予告編とポスタービジュアルが公開された。

10月9日から公開される同作は、斎藤真理子による日本語訳本が累計発行部数16万部を記録したチョ・ナムジュの小説『82年生まれ、キム・ジヨン』を実写映画化するもの。韓国のジェンダー意識に関わる現代史や社会問題を織り交ぜながら、「韓国の82年生まれの女性で最も多い名前」である「ジヨン」という名を持つ平凡な女性の少女時代から、結婚、出産に至るまでの人生を通して女性が負う重圧と生き辛さを描く。育児と家事に追われ、ある日から他人が乗り移ったような言動をするようになるジヨン役にチョン・ユミ、その夫デヒョン役にコン・ユがキャスティング。

ジヨンとデヒョンがベッドの上で「なぜお義母たちは子作りを急かすの？」「急かされるのが嫌なら一人もうけよう、“お手伝い”します」とやり取りする様から始まる予告編には、「お母さんも先生になりたかった」と吐露する女性の姿、男性が「痴漢に遭うのは本人の不注意のせいだ」と責めるシーン、「チーム長は本当にカッコいいな、男に生まれるべきだったな」という言葉、ジヨンの義母が電話越しに「息子が育児休暇？」「将来を邪魔する気？」と声を荒げる場面、デヒョンが「僕が君をここまで――追い詰めた気がして…」と声を詰まらせる様などが確認できる。

ジヨンとデヒョンの姿が写し出されたポスタービジュアルには、「共感と絶望から希望が生まれた――」「大丈夫、あなたは一人じゃない。」というコピーが添えられている。