黒沢清監督のドラマ『スパイの妻』の劇場版が10月16日から東京・新宿ピカデリーほか全国で公開。ティザービジュアルと予告編が到着した。
6月6日にNHK BS8Kで放送され、6月末までリピート放送中の『スパイの妻』は、8Kスーパーハイビジョン撮影で制作。1940年代の兵庫・神戸を舞台に、戦争に翻弄されながらも自身の信念と愛を貫き通そうとする女性の姿を描く。満州に赴いていた夫・優作との再会を待ちわびていた福原聡子は、彼が持ち帰った重大な秘密を目にしてしまい、やがて驚きの行動に出るというあらすじだ。神戸の貿易商・福原優作の妻・聡子役に蒼井優、福原優作役に高橋一生がキャスティング。脚本には黒沢監督に加えて、濱口竜介、野原位、音楽には長岡亮介が参加した。劇場版はスクリーンサイズや色調を新たにして公開。
ティザービジュアルは「太平洋戦争前夜、時代の嵐が、二人の運命を変えていく――。」というコピーと共に聡子と優作の姿を捉えたもの。予告編では、優作が「悪魔のような所業を僕は見た」と声を振り絞る場面や、スパイだと疑われる優作に向けた「つかまることも、死ぬことも怖くはありません。私が怖いのはあなたと離れることです」という聡子のセリフなどが確認できる。
- 作品情報
-
『スパイの妻』
2020年10月16日(金)から新宿ピカデリーほか全国で公開監督:黒沢清 脚本:濱口竜介、野原位、黒沢清 音楽:長岡亮介 出演: 蒼井優 高橋一生 坂東龍汰 恒松祐里 みのすけ 玄理 東出昌大 笹野高史 上映時間:115分 配給:ビターズ・エンド関連リンク
Special Feature
Crossing??
CINRAメディア20周年を節目に考える、カルチャーシーンの「これまで」と「これから」。過去と未来の「交差点」、そしてカルチャーとソーシャルの「交差点」に立ち、これまでの20年を振り返りながら、未来をよりよくしていくために何ができるのか?