映画『DAU. Degeneration(原題)』が今夏に東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムほかで公開される。
「史上最も狂った映画撮影」と呼ばれた「DAU」プロジェクトの第2弾となる同作は、1万2千平米の秘密研究所のセット、オーディション参加者約40万人、衣装4万着、主要キャスト400人、エキストラ1万人、撮影期間40か月、35mmフィルム撮影のフッテージ700時間、制作期間15年以上によって、ソ連全体主義社会の再現を試みた映画『DAU. ナターシャ』の続編。スターリン体制下の1952年から10年以上が経過した1966年~1968年を舞台に、年老いた天才科学者レン・ダウのもと科学者たちが「超人」を作る実験を繰り返す研究所内部に入り込み、人間たちの生活を映し出す。
前作の主人公ナターシャに拷問を行なったKGB捜査官ウラジーミル・アジッポが少将に出世し、メインキャストとして登場するほか、研究所所長アレクセイ・ブリノフ、ナターシャのカフェの同僚だったオーリャらが登場。ユーゴスラビア出身のパフォーマンスアーティストであるマリーナ・アブラモヴィッチも参加している。上映時間は369分。
- 作品情報
-
『DAU. Degeneration(原題)』
2021年夏公開監督・脚本:イリヤ・フルジャノフスキー、イリヤ・ペルミャコフ 出演: ウラジーミル・アジッポ ドミトリー・カレージン オリガ・シカバルニャ アレクセイ・ブリノフ 上映時間:369分 配給:トランスフォーマー関連リンク

Special Feature
Crossing??
CINRAメディア20周年を節目に考える、カルチャーシーンの「これまで」と「これから」。過去と未来の「交差点」、そしてカルチャーとソーシャルの「交差点」に立ち、これまでの20年を振り返りながら、未来をよりよくしていくために何ができるのか?