映画『酔いどれ東京ダンスミュージック』の予告編と場面写真が公開。曽我部恵一と飯田志保子のコメントが到着した。
9月17日から公開される同作は、上京して32年、会社員として働きながら音楽活動を続ける大槻泰永(真黒毛ぼっくす)のライブ活動や日常を捉えたドキュメンタリー。曽我部恵一(サニーデイ・サービス)や石川浩司(パスカルズ、ホルモン鉄道、ex.たま)も登場する。
撮影・編集・監督を務めた長瀬由依は、東京藝術大学在学中の2016年春に大槻の主催ライブに行き、後日、最寄り駅で目の前を歩いていた大槻に声をかけたことをきっかけに卒業制作として構想。撮影は2017年春から年末まで続き、未完のまま卒業したが、のちに完成した作品が『東京ドキュメンタリー映画祭』に正式出品された。
アップリンク吉祥寺では、上映後に1曲ライブ演奏付きのトークショーを開催。9月18日、20日の午後の回に大槻泰永、石川浩司、9月29日の夜の回に大槻泰永、曽我部恵一が登壇する。
劇場用パンフレットには、大槻泰永、長瀬由依監督のインタビューのほか、曽我部恵一の寄稿文を掲載。曽我部恵一は「この映画にはいろんな天才的なミュージシャンが出てきます。よくもまあ、これだけの人たちが、と思う。レベルとしては、ザ・バンドのラストライブを映画化したマーティン・スコセッシ監督の『ラスト・ワルツ』級だ」「これ以上のドキュメンタリー映画は10年に一本くらいしかできないし、これよりドキュメンタリーなドキュメンタリー映画が同時代にあるというなら見せてくれ!と言いたいですね」と述べている。
曽我部恵一(サニーデイ・サービス)のコメント
素晴らしい。人間は、音楽より素晴らしい。
飯田志保子のコメント
人生うまくいかないと思って落ち込んだり、自分を追い込んで疲れてしまったり。誰しもそんな日がある。そんなとき『酔いどれ東京ダンスミュージック』は、大槻さんのような生き方があっていいし、私もなんとかなるかな、と思わせてくれる。大槻さんの人間味あふれる魅力を映し出した長瀬監督の目を通して、人のあたたかさ、包容力、寛容さを感じられるドキュメンタリー映画。人生を味わい深くするのは完璧さよりもおかしみ。この映画に励まされ、また明日を迎えよう。
- 作品情報
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『酔いどれ東京ダンスミュージック』
2021年9月17日(金)からアップリンク吉祥寺ほか全国で順次公開撮影・編集・監督:長瀬由依 出演: 大槻泰永 真黒毛ぼっくす 石川浩司(パスカルズ、ホルモン鉄道、ex.たま) 大木温之(The ピーズ) 曽我部恵一(サニーデイ・サービス) 知久寿焼(知久寿焼ちんどん楽団、パスカルズ、ex.たま) 中川五郎 ロケット・マツ(パスカルズ) 上映時間:57分 配給:アルミード
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