小松マテーレのファブリックラボラトリー「fa-bo」が一般公開された。
2015年に隈研吾が設計した石川・能美の「fa-bo」は、1968年に建設された旧本社棟を世界で初めて炭素繊維の組紐を用いて耐震補強工事をした建物。かねてより内部、外部の公開を求められており、産業ツーリズムの拠点として繊維を学べる体験・見学施設としてリニューアルした。
施設内では、小松マテーレの加工技術を活用して、繊維を染める体験、繊維を編む体験、繊維を組み合わせる体験の3つが体験できるワークショップを実施。
さらに5万点におよぶ生地サンプルに触れられるファッションアーカイブ、繊維産業と小松マテーレの歴史や隈研吾が創造する繊維の表現力を示したオブジェを紹介する特別展示スペースを見学することができる。
ワークショップの体験料は500円。新型コロナウイルス感染拡大の予防対策により完全予約制となる。
隈研吾のコメント
「fa-bo」はこれまで携わった中でも印象深い建築です。カーボンファイバーで補強したいという話を聞いたとき「これは難しい」と思いました。コンクリートや鉄で出来たものをあんなフニャフニャなもので補強できるのか?と。意匠的には最後まで不安でしたが、皆さんのご協力、熱意が良い結果を産んでくれました。
小松マテーレさんとはその後も、持続可能な社会づくりの為に材料メーカーとして何が出来るか?という観点から共同でもの作りを進めています。今回、我々の協業の一端をお見せする機会を得ました。ご覧いただければ幸いです。